階上岳登山
今回の帰省で、やってみたかったもう一つのことは、階上岳登山。
階上岳は、青森県階上町と岩手県洋野町の県境にある、標高740メートルのなだらかな山だ。
八戸の町からいつも見えるので、八戸市民にはおなじみの山でもある。
私の小学校では、校歌の歌詞にもこの山が登場する。

小学校6年生の遠足でこの階上岳を登る予定だったけれど、結局雨で別の場所になった。
当時、登山なんてさっぱり興味もなかったので、「むしろラッキー!」くらいに思っていた自分。
今この年齢になっていくつか山を登ってみて、「ならば、身近な階上岳も登りたい!」と思い始めた。
今回の帰省で気候が良ければ、是非チャレンジしてみようと思っていたことだった。

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登山ルートの中腹、しるし平(標高280メートル)から登り始める。
しるし平からは2つの登山ルートがあり、小学生の遠足でも使われる家族向けの道の良いルートと、急斜面のある大人向けのルートに分かれる。
6年生の私なら家族向けコースだったが、今はもう立派な大人。
ここはやっぱり大人向けのルートを歩かねば!と自分を叱咤して大人向けコースを行くことにした。

林の中へ入ると、苔むした岩場、笹、森。
少し『もののけ姫』っぽいなと思いながら進む。

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天に向かってまっすぐ伸びる木々の林に、木漏れ日が差し込むのはとてもきれいで、やっぱり森はいいなあとしみじみ思う。
歩き始めはまだまだ元気なので、あれやこれやと辺りを見回したり、写真を撮る余裕がたくさんあった。

が、だんだん斜面が急になり、靴が滑りそうな湿った道が出てくるように。
掴まる木も少なく、油断すると転げ落ちそうだったので、足下を見ながら慎重に歩く。
登りも結構急で、ゆっくり歩いているのに息が切れてくる。

これが高尾山だったら、途中に腰掛ける場所や休む場所がたくさんあるのに、このルートには座って休む場所がほとんどない。
下は土だし、腰掛けようにも足下が滑って覚束ない。
ひたすら登るしかないと腹を括り、汗を拭きながら一歩一歩慎重に登り続けた。

やがて、道の脇にロープがついた急斜面が登場。
たしかに、斜面角度と土質から考えて、ロープに掴まらないと厳しい。
(ていうか、もっと前からそれなりに急だったので、ロープが欲しかった・・・)
ガーデニング用の軍手を持ってきていたので、ロープをしっかり握って、よっこいしょ、よっこいしょと登って行く。
こういうアスレチックみたいなことは久しぶりにしたなあと思った。ちょっと楽しい。

ロープの後は、再び急登が続く。
たまになだらかな道が出てきて、少し身体を休めながら歩き続けた。

家族向けコースはわりと登っている人がいそうだったのに、こちらのコースは人の気配一つしない。
一度、下山する客とすれ違ったのと、40、50代くらいの女性グループを追い越したとき以外、人を見なかった。

歩き続けて1時間強。
はあはあ、息を切らせて、足が上がりにくくなってきた頃、やがて家族向けコースと合流し、山頂へ続く道に入った。
ここからは、家族向けコースと同じ道になるため、かなり緩やかで道もよく、登りやすかった。

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山頂近くまで車で来ていた父と合流し、無事、階上岳山頂へ到着。
涼しい秋の風が吹く山頂からは、自分が育った町が眼下に広がっていた。
感動の景色だ〜!

思った以上の急登にへとへとになった分、山頂に着いたときの嬉しさは一入。
天気もよく、八戸の街並と海岸線がよく見渡せた。
自分の育った町をこうやって見下ろせるなんて、なんだかとても感慨深く、愛おしさがこみ上げてくる。

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この日はちょうど気候の良い日曜日。
階上岳の山頂では、お弁当を食べている人達がたくさんいて、皆、八戸の町のほうを見て、思い思いにおにぎりを頬張っていた。
年配のご夫婦、年配のお友達女性たち、小さな子供のいる若い家族、ポメラニアンを抱えた男性。
ここまでの行程とこの景色を共有して、どこか不思議な仲間意識のようなものが入り交じり、自然と会話が生まれる。

山頂手前で何人かの人から声をかけられたことを思い出す。
「がんばれ、がんばれ。もうすぐだよ」
「いい景色だよ。きっとまた登りたくなるよ」
地元の人の言葉だ。あったかい。それに本当だった。
景色を見たら、きっとまた登りにこようと思った。

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下山後は、フォレストピア階上に立ち寄り、"La Fata"のジェラートを頂く。
今年の8月にオープンしたことを知って、登山に来たら絶対ここでジェラートを食べようと思っていた場所だ。
こちらのジェラートは、階上産の食材を使っており、階上早生そば、山ぶどう、桑の葉茶といった珍しいメニューがあるのだそう。

せっかくなので、階上早生そばと山ぶどうのダブル、それから桃のシングルをオーダー。桃も階上産とのこと。
階上早生そばは、クッキーのような優しい甘さのジェラート。桃はすっきりして甘すぎず、とても美味しい。
私が一番気に入ったのは山ぶどう。
山ぶどうの甘酸っぱさが登山で疲れた身体に染み渡って、今の自分にぴったりだった。

このフォレストピア階上は、みちのく潮風トレイルの階上区間のチェックポイントの一つになっている。
海岸から大きく内陸に入り込むことになるが、この階上岳も三陸復興国立公園に含まれているからだ。
階上岳でたっぷり歩いたので、スタンプを押して行くことに。

体力のない私にとって、山登りは結構きついけれど、それでも、この登った後の達成感は何物にも代え難い。
登山の苦労と山頂到着の喜びを味わうと、何か困難なことにチャレンジできるような気がして来る。
仕事や勉強、趣味や夢・・・登山と関係ないところでも、努力した先の景色を見てみたいと思えてくるから不思議だ。

これで青森県の山は、階上岳と名久井岳を登ったので、次は八甲田大岳や岩木山にチャレンジしてみたい。
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by norlie | 2014-10-04 15:51 | ぷらっと青森
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