やっぱりお尻を追いかけて@奈良公園
11月上旬、紅葉の見頃を向かえる少し前に、奈良へ行ってきた。 色付き始めた若草山は、そこかしこに真っ赤な紅葉が枝を垂れ、秋の風情たっぷり。 一昨年来たときは、奈良に滞在できる時間は4時間くらいだったので、春日大社と東大寺だけを巡るショートコースだった。 大仏様や南大門の大きさに驚き、奈良公園を闊歩する鹿の大群に歓喜し、可愛い子鹿のお尻を追いかけ、タイムアップ。 「奈良って結構好きかも」と惜しみながら帰宅。 今回は奈良滞在なので、帰りの時間を気にする必要もない。 昼前に奈良に到着し、たっぷり半日以上かけて、奈良公園近辺を楽しめる。 今回一緒に旅をしてくれたのは母。遠路はるばる青森から奈良まで来るのはこれが初めてのこと。 『大人の修学旅行』らしい感じになるように、名所は押さえて歩くことにした。 前回、私が来たときは時間もなかったので、バスやタクシーを活用する旅だったが、今回は時間もたっぷりあるので、なるべく自分の足で歩いてみることに。 前もって奈良駅・奈良公園一帯の地図を見てきたが、日頃、横浜や鎌倉を歩いている距離を鑑みると、十分歩けそうな感じ。 前回は見られなかった二月堂や法華堂など、新たに見たいところもあるので、奈良公園一帯をぐるりと歩くことにする。 私も母も健脚には自信があるほうなので、たぶん大丈夫。 まずは、東大寺へ。 つい一昨年来たばかりなのに、大仏殿や南大門の大きさにはやはり驚いた。 真下から見上げると、15階建てのビルくらいはあるような気がする。 後ろのほうで誰かが「世界最大の木造建築なんだよ」と言っていた。知らなかった! でも改めて見ると、こんなに巨大な建築物なのに、大仏様には随分窮屈そうに見える。 『不思議の国のアリス』で、アリスが大きくなって部屋につっかえているシーンを思い出した。 頭すれすれに天井があって、少し動こうものなら、おでこをぶつけそうだな・・・とどうでもいいことが気になった。 そういえば、この東大寺の大仏様、正式名称・盧遮那仏様の手の形は、『施無畏与願印』という形なのだそうだ。 前回来たときは知らなかったが、あれからたまたま見つけた旅雑誌の1ページに載っていて、それが役に立った。 手のひらをこちらに見せている右手が『施無畏印』で、人々に対して「畏れなくてよい」と緊張を和らげる意味を持つ。 そして、左手を差し出して、上に向けている形が『与願印』と言って、文字通り「願いを与える(叶える)」という意味。 こんなに窮屈そうなお部屋で座りっぱなしなのに、「畏れないで。あなたの願いを叶えましょう」と言ってくれている。 心なしかお顔も優しそうに見える。 大仏様は御心が広い。 奈良公園の鹿は可愛い。 一部、荒っぽい雄鹿もいるが、子鹿と雌鹿は本当に愛らしい。 動物園の鹿コーナーにはさっぱり惹かれないのに、なぜだかここへ来ると鹿がとても可愛く見える。 奈良公園の鹿の愛らしさに一目惚れしてから、今回の旅でも鹿と触れ合えるのを楽しみにしてきた。 とは言え、うっかり鹿の群れの中で餌を見せようものなら、一気に取り囲まれて追いかけられるのは必至。 買った餌はビニル袋に入れて、ポケットに忍ばせて歩き、単独行動している鹿とだけこっそり戯れて歩いた。 ちょっと面白かったのは、鼻先のすぐ傍に、餌が入っているポケットがあるのに、鹿が全然気づかないこと。 視覚的にはすぐ餌に気づくのに、匂いではあまりわからないらしい。 鹿の嗅覚がいまいちなのか、鹿の餌が大して匂いがしないのか・・・。 このお尻の可愛さ! このお尻に会うために、奈良に来たと言いたい。 ふわっふわの白い毛に、申し訳程度にぴょこっとついた短い尻尾。 このお尻に前回もメロメロでした! 今回も然り!! お尻がこんなに可愛い生き物はアヒル以外には知らない。 奈良公園に来ると、私は鹿のお尻ばかり追いかけている気がする。 ああもう、本当に可愛い。幸せ〜!! 私が奈良でしたかったことの一つは、やっぱりこの子達と戯れること。 めっちゃ癒された〜!!
by norlie
| 2014-11-16 00:52
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