国道45号線ドライブ旅4 @岩手・大船渡
翌朝、バルコニーから差し込む朝日の眩しさに目が覚める。今日も良いお天気。
宿泊した大船渡プラザホテルのお部屋は本当に快適で、37平米のデラックスツインはゆったり広々で過ごしやすかった。
最初、温泉や大浴場がないのを残念に思ったのだが、その分、お部屋に広い独立したバスルームがついているので、十分満足。
大船渡湾を見渡す好立地で、バルコニーに出ると、左手に飛定地山、そして湾の向こうに八ヶ森まで見渡せて、とても気持ち良い。
バルコニーには椅子とテーブルが置いてあるので、そちらでゆったり過ごすこともできた。

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朝食バイキングでたっぷりお腹を満たして、ホテルを出発。
再び45号線に乗って、北へ向かう。
釜石まで一直線に行くのもつまらないので、途中、吉浜のところで寄り道をしていくことにした。
持参していた雑誌の地図に、好景観道路と書かれていたので、吉浜から県道250号線に入り、半島をドライブしてみることに。
ところがこれが結果的に思わぬ時間ロス&精神的ロスになってしまうことになった。
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吉浜に曲がると、そこはとても静かで気持ちの良い漁村といった感じで、とてものんびりとした空気が流れていた。
商店とかコンビニとかはまず見当たらず、虫と鳥の声ばかりが響く。
それはもう本当に、海辺の集落を舞台にした映画の世界に飛び込んでしまったんじゃないかと思うくらい、絵になる風景。
夏休みの小学生が一人、道を歩いて行くのを見かけたが、なんだか私まで胸がわくわくした。

集落の片隅に車を止めて、吉浜湾を見渡す。
本当に静かで、平和な景色だ。
ここでの暮らしはどんななんだろうと思いを馳せる。

そんな気持ちの良い集落を走ること30分。
GPSつきのナビを見ると、「あれ、思ったより進んでない」。
半島の折り返し地点までそろそろ着くかなあくらいに思っていたけれども、まだ、全体の6分の1くらいしか走っていなかった。
「このペースじゃ遅くなっちゃうね」といいながら、とはいえ、集落の道路でスピードを上げるわけにもいかないので、ゆっくり走る。

…が、その後が大変だった。
集落の中を走っているうちは整備された綺麗な道路だったのだが、やがて好景観道路はどこへやら。
林道かと思うような細い道になり、周りは林だらけ。
家も人も見えなくなり、鍬台山と物見山と書いてあるあたりに入ると思った以上に道が細く、木が高い。
かろうじて舗装はされているものの、とてもとてもスピードを出せるような状況ではなく、20〜30kmくらいでとろとろ走る。
最初の集落のところを過ぎると、全く好景観を見ることなく半島の先っちょへ。
ところが、半島の先っちょといっても、物見山の影に位置するため、さっぱり景色は良くなかった。

とりあえず、早く半島を脱したい一心で車を走らせる。
道路が細いので対向車が来ないことが救いだったが、他に人がいないというのもそれはそれで不安になってくる。
折り返し地点を過ぎてしばらく車を走らせると、唐丹湾という湾が見えてきた。
青くて綺麗な湾だ。
そしてその向こうには集落が見える。
ああ、よかった。でも結構遠い。今すぐあそこに行きたい。
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景観が良かったので何の気なしに車を止めて外へ出てみた。
が、思えばこれが過ちだった。
ふと車を振り返ると…ぎゃーっ!!

車の周りに黒い虫が何匹もたかっている。しかも結構でかい。
車の周りにたかりすぎてて、ドアを開けられない。
怖い怖い怖い怖い怖い。む、無理…。

父に車を前に出してもらって、すぐさま車へ乗り込む。
ところが、虫が2,3匹飛び込んできた。

車の中は大パニック。車を止めてとにかく虫を外へ出し、窓を閉める。
が、1匹でかいやつがバックシートに佇んでいるのが目に入ってしまった。
どうしよう!あれって、どう見てもアブじゃん!!(薄々そう思ってたけど…)

硬直する私を余所に、父がタオルでガシッと捕縛し、外へ出す。
父もアブとわかって結構焦ったみたいだが、そこはさすがというかなんというか、あっさり倒してくれた。
恐ろしいアブから命を守ってくれた我が父に心の底から尊敬の念を抱く。

その後、車内に虫が完全にいなくなったことを念入りにチェックし、車を発進。
車内にはいなくなったが、車の周りには飛び回っていて、とても恐ろしかった。
そんなアブ襲撃事件のせいで、私の心臓はばっくんばっくん。
九死に一生を得たような思いがこの先釜石市まで続くことに…。

振り返って思えば、時期は8月。思いっきりアブのシーズン。
アブは二酸化炭素や車の排気ガスが大好きなので、車に寄ってくる習性があることは知っていたが、数が数なのでとても怖かった。
海の近くだったので油断していたけれども、岩手の沿岸部って言ってみれば山がずっと続いているようなものなわけで…。

田舎や自然が好きだ思っているけれども、このときばかりは「今すぐ都会に帰りたい!」と思ったのだった。

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by norlie | 2016-09-24 14:53 | ぷらっと岩手
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