カテゴリ:横浜暮らし( 36 )
 
横浜・西洋館のクリスマス(カナダ、ウクライナ、フランス)
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前回に続き、西洋館の『世界のクリスマス』。

ベーリック・ホールの今年のテーマは、カナダのクリスマス。
カナダのクリスマスってあまりイメージが無いのだけれど、全体的にウッディなインテリアだった。
コーディネーターの方がフローラルアーティストというだけあって、ところどころに花々や木々が効果的に飾られている。
無造作に飾られた感じが好感を持てた。

ここのダイニングには、焼き菓子がたくさん置いてあって、とても幸せな気持ちになった。
今年は、あまり料理を飾ってくれるコーディネートが少なく、やっぱりダイニングにはお料理がないと何か物足りない。
こちらのダイニングにはクグロフにシュトーレン、フルーツパウンドケーキがあって、とても美味しそう。

冬はやっぱり焼き菓子がいい。
熱い紅茶をふうふうしながら、カップを持つ両手がじんわり温まり、焼き菓子の美味しさが口一杯に広がる。
時間がゆっくり自分の中に溶けていく、幸せなひととき。

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外交官の家のクリスマスは、ウクライナをテーマにしていた。
煌びやかではないが、質素で温かみのある民族風のクリスマス。

民族衣装などでよく見られる様々な模様の布地がとてもきれいだった。織物もあれば、刺繍もある。
こうやってみると国は違えど、どこかこぎん刺しと似ているような気もして、こういう手芸の文化って興味深いなあと思った。

イースターのときのように装飾された卵がリビングに飾られていた。
これはウクライナ伝統の卵細工でビサンカというものらしい。

私はあまりウクライナのことを知らない。
だから今年の各館の中でも、最も”異国"を感じるクリスマスだった。
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ブラフ18番館のテーマはフランス。
イギリスやドイツに並んで、オーソドックスで親しみやすい雰囲気。

こちらのダイニングには、パンとチーズ、シャンパンも一緒に飾られていて、やはり食べ物があるほうが、食器だけのダイニングよりもずっと魅力を感じるなあと思った。
だって、やっぱり、イメージしやすい。
この食卓を囲んで過ごすディナーを思い描くことができる。
食べ物の効果は大きい。

カフェテーブルにはマカロンとマシュマロ、オーガニックティー。
この可愛い缶はどこのお茶だろうと思ったら、フランスのLOV Organicという有名なオーガニックティー専門店のものだった。
同じく缶が可愛くて有名なKusmi Teaブランドのセカンドラインとのこと。
Kusmi Teaはどちらかというとクラシックなデザインのイメージだが、LOV Organicは北欧をイメージしているよう。
可愛いなあ。ハーブティーはちょっと好き嫌いがあるので、あまり好んで飲む訳ではないのだけれども缶が欲しい。
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西洋館のクリスマスを楽しんだ後は、実はアフター6パスポートでディズニーランドへ行ってきました。
ワールドバザールの雰囲気は、まさにクリスマスマーケットという感じで、気持ちも高揚。
ワンス・アポン・ア・タイムのショーや、カリブの海賊、ビッグサンダーマウンテン、夜のジャングルクルーズなど、久しぶりのディズニーランドの夜を満喫。

さて、2015年の西洋館のクリスマスのテーマをまとめると・・・。
     外交官の家(ウクライナ)
     ブラフ18番館(フランス)
     ベーリック・ホール(カナダ)
     山手234番館(ドイツ)
     エリスマン邸(オーストリア)
     イギリス館(イギリス)
     山手111番館(オーストラリア)

111番館は時間の都合で行けなかったけれども、今年も楽しかった。
日本では、クリスマスは祝日ではないので、子供の頃と違って普通の平日(=仕事)ということで何とも味気ない。
そんな中、この西洋館の『世界のクリスマス』のおかげで、毎年クリスマス気分を味わえることに感謝です。


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by norlie | 2015-12-26 19:21 | 横浜暮らし | Comments(4)
 
横浜・西洋館のクリスマス(イギリス、ドイツ、オーストリア)
今年もこの季節がやってきた。
横浜の冬の風物詩、西洋館の『世界のクリスマス』。

この期間、山手にある西洋館は、それぞれ特定の国のクリスマスをテーマに美しく彩られる。
毎年、12月1日からクリスマスの日まで開催され、多くの人々が訪れる、異国情緒溢れる横浜らしい恒例のイベントだ。
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まずは、イギリスのクリスマスをテーマにしている『イギリス館』へ。
山手の西洋館の中でもこの館だけは名前に国名が入っているため、毎年変わらずイギリスをテーマにしている。
それでも毎年見ていると、テーマの移り変わりと共に飾り付けも大分変化していて、なかなか面白い。

今年のイギリス館はコッツウォルズのクリスマスをテーマにしているとのこと。
クラシック調のインテリアに、可愛らしいオーナメント、美味しそうな焼き菓子。
ここのクリスマスはいつも一番馴染みやすいと言うか、奇抜さよりも親しみがあっていいなと思う。
ツリーの下に、様々な包装紙で包まれたプレゼントが山のように置いてある。この様子は、やっぱり子供の頃からの憧れだなあ。

廊下には上品で可愛らしい妖精の絵が飾られていて、思わず見惚れてしまった。
美しい色合いだなと思って、よくよく見ると寄木細工でできているようで、繊細な木目と木の色合いが見て取れる。
日本人の方が作られたそうで、すごい人もいるものだなあと魅入ってしまった。
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続いて山手234番館へ。テーマはドイツのクリスマス。
小さな館なので部屋数は少ないが、ダイニングはここの飾り付けが一番好きだなあと思った。

ドイツらしくシックな色遣い。
ワインレッドを基調としたテーブルコーディネートに、お花やオーナメントも同色で統一されていて、リースやツリーの深緑色ととてもしっくり来る。
キャンドルが灯った温かみのあるテーブルに、思わず、寒い冬はこんな部屋で過ごしたいなあと思ってしまった。

館を出ると、真っ赤なもみじが色付いていて、思わず目を引かれた。
今年は紅葉が一際遅かったような気がする。
いつかクリスマスと紅葉がすっかりかぶってしまう日が来るのかなあとぼんやり考えた。
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エリスマン邸の今年のテーマはオーストリア。
マリー・アントワネットの生家ハプスブルク家のクリスマスを演出したコーディネートで、とてもロマンティックでエレガントな飾り付けだった。
金銀の装飾で花を象ったオーナメントが所狭しと置いてあり、圧倒的なゴージャス感。
マリー・アントワネットと言うと、ソフィア・コッポラ監督の映画の影響か、フランスのマカロンカラー(薄いピンク、水色、クリーム色、セルリアンブルーなど)を思い描いてしまう。
こちらのインテリアもそう言ったカラーになっており、映画の世界のようだった。映画の世界よりは少しクラシック色が強かったけれども。

こちらではアドベントクランツが飾られていて、クリスマスが近づくにつれ、毎週少しずつキャンドルに灯を灯しているとのこと。
私が訪れた時は4つのキャンドルのうち3つに灯が灯っていた。
クリスマスまで後少し。

ドイツのシュトーレンといい、アドベントクランツといい、何かを待つという人の行為の、なんと楽しいことか。
楽しいことは、それを待つ時間もとても充実しているものなんだなあ。
この季節はより一層それを感じます。
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by norlie | 2015-12-20 19:18 | 横浜暮らし | Comments(8)
 
ホテルニューグランド / THE CAFE
横浜の歴史あるホテルと言えば、ホテルニューグランド。
山下公園の目の前に位置し、石造りの瀟洒な建物はクラシックホテルの代表格として知られている。
昭和初期に開業し、かのGHQ最高司令官ダグラス・マッカーサーや名優チャーリー・チャップリンも滞在したと言われる格式高いホテルは、今もその品格を残しながらも、多くの観光客や横浜市民に親しまれる場所の一つとなっている。

このホテルニューグランドは、今や日本の洋食店や喫茶店ですっかりおなじみになった、幾つかのメニューが生まれた場所でもある。
パリのホテルから招かれ、初代総料理長を務めたサリー・ワイルが体調の優れない宿泊客のために考案した"ドリア"。
当時の兵士が食していた粗末なケチャップスパゲティをもとに、第2代総料理長入江茂忠が独自のトマトソースでアレンジして考案したと言われる"ナポリタン"。
米軍高級将校の夫人に提供するデザートとして、カスタードプディングを中心に様々なフルーツやアイスを盛り合わせた"プリンアラモード"。
また、喫茶店メニューではないが、"バンブー"というワインベースのショートカクテルも、このホテルのバーを発祥とする。
そんな横浜で生まれたメニューの中でも、以前から是非食べてみたいと思っていたのが、ホテルニューグランドのプリンアラモード。

この日、9月の休日出勤の代休として平日にお休みを頂いた私は、一人でホテルニューグランドへ向かった。
土日祝日はいつも混んでいるので一人で入りづらいし、かといって友人とこのあたりに来るときは、大体いつも中華街で食事した後なので、カフェに入らず通り過ぎてしまう。
そういうこともあって、ホテル自体には何度も来たことがあったが、食事をするのはこの日が初めてだった。
ホテルに足を踏み入れると、ホテルのカーペットには珍しいロイヤルブルーが目を引く。
この色は横浜らしくて、いつもいいなと思う。

ナポリタンやドリア、プリンアラモードを頂けるのは、ホテル1階の"THE CAFE"。
平日の午後、少し時間がずれていることもあって、店内は空いており、一人だったにもかかわらず窓側の席に通された。

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この日は昼食を食べ損ねていたこともあって、デザートだけではなく食事も頂くことにした。
オーダーしたのはナポリタン。
こちらのナポリタンは、ケチャップという感じは全然なく、トマトソースをベースにした仕上がり。
具材もマッシュルームとボンレスハムだけで、ピーマンは使われていない。
ケチャップの独特の甘さに比べて、にんにくの風味と玉ねぎの旨味が溶け込んだトマトソースは、ナポリタンというよりミートソースみたいだなと思った。
ナポリタンのような慣れ親しんだレトロ感はないものの、イタリアンレストランで頂くトマトソースのパスタらしい美味しさ。
深みと高級感のある味わいで、想像していたナポリタンとは違ったけれど、とても美味しかった。

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そしていよいよ、プリンアラモード!
プリンアラモード(pudding à la mode)の"ア・ラ・モード"(à la mode)というのは、フランス語で『現代風の』『流行の』という意味で、今のファッション業界で言う『モード的な』と言った感じの言葉。
つまり、このプリンアラモードというのは、訳せば『今流行りのプディング』『現代風プディング』みたいな命名である。
もちろん、当時の米軍高級将校の夫人のための『現代風』なわけで、今の私にとっては少しレトロな雰囲気すらある。
昭和初期のハイカラな横浜の雰囲気そのままに、カスタードプディングを中心に据えて、色とりどりの甘味を添えた盛り合わせスイーツ。
それが今の私にとってのプリンアラモード。

時代がいくら変わっても、カスタードプディングの美味しさは変わらない。
ホテルニューグランドのカスタードプディングは、さすがというかなんというか、市販のプリンとは全く違う味わいと食感。
手作りらしいふわふわした食感と、カスタードの風味に控えめな甘さが丁度いい、とても私好みのプディングだった。
高台の細長いお皿の真ん中にカスタードプディング。
お約束のアローカットのりんごに、キウイとオレンジ、バニラアイスに生クリーム。
これぞ私が食べたかったプリンアラモードだなあと一口一口ゆっくり味わった。

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食事を終えた後は、山下公園をゆっくり散歩して家に帰る。
この日は大桟橋に飛鳥IIが寄港しており、港もぐっと横浜らしい風景。
土日祝日に比べたらずっと少ないが、それでも各ベンチが埋まるくらい山下公園では多くの人が思い思いの午後を楽しんでいた。
芝生で寝転ぶ人もちらほら。海側の歩道では修学旅行生らしき若者達が氷川丸の写真を撮っている。
平日の休みっていいよね、とうきうきしながら、私も港町のゆるやかな時間を楽しんだ。

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by norlie | 2015-10-04 17:04 | 横浜暮らし | Comments(2)
 
夕暮れの横浜散歩
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そういえば最近、みなとみらいの写真を撮っていないなあと思い立ち、カメラを片手にぷらぷらと散歩に出かけることにした。
ブログを見直してみても、山手や中華街、山下公園の写真が多く、赤レンガ倉庫やみなとみらいはここ数年全く写真がない。
行く機会がないというわけではなく、むしろ日常的に行く場所なので身近すぎるからなのかもしれない。
みなとみらいや赤レンガ倉庫など、いかにも横浜という感じの写真を撮ろうと思って、まずは馬車道へ向かった。

日暮れ前のマジックアワーが始まる頃、馬車道を降りて赤レンガ倉庫へ向かって歩く。
馬車道から赤レンガ倉庫に向かう途中にある万国橋は、眺めの良い撮影ポイントとして有名。
ランドマークタワーやコスモクロック、クイーンズスクエアといった、みなとみらいの景色が一望できて、それらのビルが綺麗に水面に映る。
ここはいつ来ても気持ちいい。万国橋は石造りのアーチ橋でとても雰囲気がよく、人もそれほど多くない。
広い運河には視界を遮るものはなく、抜群の構図でビルが並び、右手には観覧車。
うーん、とても"みなとみらい"らしい景色。

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万国橋で少しぼんやりしてから、ぶらぶらカメラを片手に広場を抜けて、赤レンガ倉庫へ。
冬のこの時期、赤レンガ倉庫前ではアートリンクという小さなスケート場がオープンしていて、子供から大人までたくさんの人が滑っている。
競技用のリンクではないので、かなり狭くて、それに比べて人口密度はかなり高い。
今にも転びそうな人達もいるので、見ているほうもちょっとハラハラドキドキ。
一方、おそらくスピードスケートを嗜んでいたのではないかと思われるおじ様の優雅な滑りや、ホッケー経験があるのだろうと思われる男の子達の華麗なブレーキなど、見ていてとても胸がすく。
私もまた滑りにいきたいな。

赤レンガ倉庫まで来るのは久しぶりだなあと、なぜかしみじみ。
暮れなずみ、日暮れの色と夜の紺色が混じり合う空の下、コートの襟を押さえながら、海に向かって歩く。
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赤レンガ倉庫を抜けて海辺へ出て、大さん橋のほうを見ると「あっ」と思った。
ネイビーの下に、日本郵船の二本の赤いライン『二引きの旗』のファンネルマーク。飛鳥IIが来ていた。
国際客船ターミナルの反対側には、飛鳥IIより一回り小さい客船にっぽん丸も停泊しているのが見える。
この日は飛鳥IIとにっぽん丸が揃って停泊する日だったよう。
実は昨年1月にも多分同じ日(第2週の土曜日)に、私は偶然ここに立ち寄って、この2隻の客船の出港を見送った。
思いがけず、1年後の同じ日、同じ時間帯にここへ来られたことにちょっとばかり幸運を感じる。

2015年現在、日本最大の豪華客船である飛鳥II。
多くの旅人を乗せて世界中を航海するこの客船の船籍港は横浜だ。
だからこの客船が大さん橋へ帰ってくると、横浜の多くの人が「おかえり」という気持ちで迎え入れる。
観光客も混ざって、入港時や出港時、多くの人が手を振る光景はもうすっかり日常的になっていて、私は手を振るのも、手を振っている人達を見るのも大好き。
皆、本当に希望に満ちたいい表情をしていて、胸がいっぱいになる。

17時、にっぽん丸が先に汽笛を鳴らし、出港する。
続いて、飛鳥IIの大音量の汽笛が横浜港に鳴り響いた。
タグボートに先導されて、ベイブリッジの方角へ旅立っていく。
寒い中、たくさんの人達が客船に向かって手を振っている。
手を振っていない人も、飛鳥IIの方向を一心に見つめている。
客船からも多くの乗客が笑顔で手を振ってくれる。
このひとときが本当に好き。一つの船が、皆の心を結ぶ。

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飛鳥IIがベイブリッジの先に見えなくなる頃には、やがてすっかり夜の帳も落ちて、みなとみらいに光が灯った。
大さん橋からのみなとみらいの夜景は横浜撮影の定番中の定番。やっぱりとても美しい。
いかにも横浜と言った感じの風景をカメラに収めるのが今日のテーマなので、ここで写真をぱちり。
ランドマークタワー、コスモクロック、インターコンチネンタルホテル、赤レンガ倉庫。
バランスよく並んだ建物を中心に、光の街が海に浮かび上がる。

この数年でみなとみらいもだいぶ建物が増えて、多分この景色も少しずつ変化しているのだろう。
私もこの街に来て14年目。すっかり馴染んでいる。
だけどこの景色を見ると、初めて横浜へ来た頃の気持ちが鮮明に蘇る。
単身上京してきて心細い大学生活の始まりの頃。
みなとみらいの景色を見て、どれだけ気持ちが前を向いたか。希望に満ちたか。
この景色はそれ以来ずっと心の拠り所になっていると思う。

この風景を見る度にその頃の気持ちを思い出せる。それはとても幸運なこと。
だから時々こうやって、大好きな景色を眺めにこよう。

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by norlie | 2015-01-17 17:53 | 横浜暮らし | Comments(4)
 
山手西洋館・世界のクリスマス
毎年恒例の横浜・山手西洋館のクリスマスデコレーション『世界のクリスマス』。
山手の西洋館が一年で最も華やかに飾り付けされるシーズンがやってきた。
諸外国のクリスマスをテーマに館内に飾り付けが施され、多くの人で賑わう。
今年も、そんな冬の始まりの西洋館を巡り歩いてきた。
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各館とも一番目を引くのは、やっぱり豪華に彩られたダイニングテーブルとクリスマスツリー。
とりわけ、イギリスをテーマにしたイギリス館と、珍しく日本をテーマにした山手111番館がとても良かった。
食器やキャンドル、花々の温かな色合い。窓から差し込む柔らかな光。
とても居心地のいい、家族が集うクリスマスのディナーテーブルが再現されていて、素敵なクリスマスだなあとうっとり。

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『世界のクリスマス』では、毎年諸外国のクリスマスがテーマに取り上げられるのだけれど、今年は珍しくその中に母国・日本が含まれていた。
日本とクリスマスと言うとあまり縁がなさそうなので、どうするのかなと思ったら、それをテーマに扱った山手111番館はなかなかいい雰囲気。
どうやら、"アメリカ人ファミリーが自慢の有田焼のコレクションで彩った日本風クリスマス"というテーマらしい。
館内はクリスマスとお正月が一度にやってきたような雰囲気。
クラシックなダイニングテーブルに、アメリカらしく華やかに彩られたクリスマスツリーやオーナメント。
その横には真っ赤なテーブルクロスの上に、赤と黒と白を貴重とした和食器が飾られ、まさに和洋折衷と言った感じ。
よく見ると、ダイニングテーブルの食器の中にも、少しモダンな有田焼の食器が混ざっていて、これはこれでとても良かった。

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花をあつらえて館内を美しく彩っていたのは、スペインをテーマにしたベーリック・ホール。
ベーリック・ホールはもともとスパニッシュスタイルを基調とした西洋館なので、今年のテーマはまさにぴったり。
館内は、それほどスペインや南欧のクリスマスと言った感じはしなかったが、それでも空間を大胆に切り取って飾られた花々とクリスマスオーナメントはとても華やかで、印象的だった。

そしてお隣のエリスマン邸では、イタリアのアッシジのクリスマスを再現。
聖フランチェスコの生誕地アッシジは、キリスト教とも関わりが深く、部屋の片隅にはイエス生誕を描いた人形達が置いてあった。
暖かな暖炉の傍ではピアノが演奏されていて、リラックスした雰囲気。

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外国人墓地の前を通りかかると、濃いピンク色の大きな花が咲いていた。山茶花だろうか。
冬枯れの木立の隙間から柔らかな陽光が降り注ぎ、墓地の雰囲気もどこか優しい。
冬が来ても、山手には多くの花が咲く。
イタリア山庭園も、海の見える丘公園のフラワーガーデンも、冬はどこか寂しいながら、大切に手入れされ、花を咲かせる植物達が目に入る。
そうすると寒いながらも、頬が緩んでしまう。

今年の外交官の家のテーマはアメリカ、それもニューヨーク。
黒とオレンジを基調とした都会的なデコレーションが目を引いた。
この包みにはなんとなく宝石かチョコレートが入ってそう。

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今年、一番気に入ったのはイギリス館。
クリスマスとはあまり関係ないのだけれども、この素晴らしいティーセットに目を奪われた。
イギリス館だけは毎年変わらず、イギリスをテーマにしており、そのデコレーションの中には必ずティーセットが含まれるのだが、今年のセッティングは本当にいいなあと思った。
ファブリックの色合いから食器の模様、焼菓子のセレクトまでまるで夢のよう。

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こちらはイギリス館のクリスマスツリー。
ツリーを彩るオーナメントも去ることながら、やっぱり好きなのはこのプレゼントの山。
映画でよく見る、ツリーの下に山のように置かれたプレゼントを一つ一つ開ける姿に何度憧れたことか。
ホリデーシーズンは家族で過ごすことが多い欧米では、やってくる親戚や祖父母が次々ツリーの下にプレゼントを置いていく。
色とりどりの包装紙とリボンで包まれたプレゼントは、サンタのプレゼントはまた違う、子供の夢だと思う。

最後に、2014年の山手西洋館『世界のクリスマス』のテーマをまとめ。
     外交官の家(アメリカ)
     ブラフ18番館(シンガポール)
     ベーリック・ホール(スペイン)
     山手234番館(フランス)
     エリスマン邸(イタリア)
     イギリス館(イギリス)
     山手111番館(日本)
     山手68番館(フィンランド)

世界中の人によいクリスマスが訪れますように。
ご家族や友人、大切な人達と、幸せな時間を過ごされますように。

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by norlie | 2014-12-23 15:50 | 横浜暮らし | Comments(2)
 
新緑、散歩道
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ふわふわピンク色の桜の季節が去り、若芽匂い立つ、新緑の季節がやってきた。
気温も大分上がってきて、暑すぎず、涼しすぎず、湿度もまだ低く、心地いい風が吹くこの季節は、散歩には絶好の条件が揃う。
視界のあちらこちらに、萌えるような黄緑色。
この若々しい色合いには、夏や秋の木々には出せない爽やかさがある。

ベイエリアで新緑が一番美しいのは、山下公園、日本大通り付近じゃないかと思う。
山下公園は木々や花々が多いし、日本大通りや大桟橋通りの並木道は、圧巻の美しさ。
思わず、通りのカフェで、緑に包まれながらコーヒーを一杯飲みたくなってしまう。

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氷川丸はやっぱりベイエリアのシンボル。
この船が停泊してくれているだけで、山下公園の雰囲気は全然違う。
港情緒溢れる開港都市・横浜を感じさせてくれるのは、この氷川丸あってこそ。
なんだかんだいって、氷川丸のデッキに一度も上がったことがないので、いつか上がってみたい。
夏場には、氷川丸デッキがビアガーデンになるので、そこでビールを飲むのが目下の希望。

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山下公園の噴水広場は、ぽかぽか日溜まりになっていて、とても気持ちいい。
噴水を取り囲むように置かれたベンチに座って、のんびり日向ぼっこ。
一応、日焼け止めを塗ってはいるものの、日焼けするのは心配。
それでもやっぱりこのぬくぬくしたベンチを後にするのには大分時間がかかった。
噴水花壇では、子供達が遊んでいて、その楽しそうな喧噪もまたとても心地よかった。

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この周辺は、中華街、山下公園、大さん橋と観光スポットが多い。
さらに周辺には、元町商店街や山手の西洋館、みなとみらいや赤レンガ倉庫など、観光スポットには事欠かない。
その中でも、西洋館好きにオススメなのが、大さん橋の入り口すぐのところにある、横浜開港資料館だ。
その名の通り真面目な資料館なのだが、ここの建物は、魅力的な西洋建築が並ぶ日本大通りの中でも、とりわけ雰囲気がよく、のんびりできる。
蔦が絡む壁面や丸窓など、どこをとってもフォトジェニック。

入り口に、"Au jardin de Perry"というカフェが併設されていて、ここのパンやキッシュはとても美味しい。
疲れたときにひと休み。人混みからは少し離れるので、緑の中でのんびりできる。

緑の木漏れ日の下、散歩を楽しめるのはこの季節ならでは。
一年に一度のこの季節、存分に楽しみたいと思います。
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by norlie | 2014-05-03 09:28 | 横浜暮らし | Comments(2)
 
関帝廟
悟空茶荘でゆったり羽を伸ばした後、外へ出て、中山路から中華街大通りへ、そして市場通りからまた関帝廟通りへそぞろ歩いた。
エネルギッシュな中華街の雰囲気が楽しくて、ごった返す人の波も気にならない。
肉まんや小龍包を頬張る人達、あちこちで売られている焼き栗の匂い、有名店にできる行列や人だかりの喧噪、どれも活気に満ちていて、歩いている自分もエネルギーをもらえたような気分。

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なんとなく関帝廟へ足が向いた。
門の下で写真を撮る観光客の中をすり抜けて、本殿に参拝する。
この関帝廟、今までこれが何なのかということを一度も考えたことがなかったのだけれど、最近になってそれが三国志の英傑・関羽を祀っているのだと知った。
横浜中華街にある関帝廟は、横浜で暮らす華僑の方が建てたのが始まりなのだそうだ。
異国の地で心の拠り所を求める気持ちがこの場所にこめられているんだと思うと、何も知らなかったときよりも関帝廟が好きになった。

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関帝廟のご本尊とも言えるのは、前述の通り、真ん中の関聖帝君こと関羽。
三国志では蜀の劉備の義兄弟として活躍した英傑の一人で、義理人情に溢れる人柄として描かれることが多い。
その両脇に立っている二人についてはあまり意識していなかったのだが、後から説明を読んで、三国志演義の登場人物だということを知った。
向かって左が、三国志演義で関羽の側近として有名な周倉、右側が息子の一人・関平なのだそうだ。
周倉が持っているのって、三国志演義で関羽が持っていた大刀に似ているなあと思ったら、やはりその通りで、主君の青龍偃月刀を持って控えているのだそう。
この二人は、関羽が呉によって討たれた荊州にて、関羽と命運を共にした人達だったはずなので、なるほど関羽と共に3人で祀られているんだなあとちょっと感慨深く思えた。

新しい発見をすると、なんだか世界が広がったような気がして楽しい。
ドラマティックな三国志演義に思いを馳せながら歩く、中華街。
帰る途中で、やっと日本にも進出してくれた台湾最大の中国茶専門店・天仁茗茶で、凍頂烏龍茶を買って帰る。
身近に中華街があることの贅沢を噛み締めつつ、帰途についた。
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by norlie | 2014-04-26 10:17 | 横浜暮らし | Comments(2)
 
悟空茶荘
中華街で一番よく行く中国茶のお店は『悟空茶荘』。
関帝廟を目印に、中山路へ曲がり、元町方面に向かって少し歩いたところにある。
1階で茶器や茶葉を販売しており、2階にカフェが併設。
家具調度から茶器まで上海レトロな雰囲気があって、ちょっとした旅気分を味わえるのが気に入っている。

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おそらく横浜中華街でも、中国茶と言えばこの店は結構有名で、休日午後に来ようものならいつも並ばないと入れない。
だけどこの日は開店11時すぐに入ったので、静かな店内でのんびりくつろぐことができた。
中華街のメイン通りは休日の観光客でごった返していたけれども、悟空茶荘はお茶やデザートがメインの店なので、大体の人は昼食にこの店は選ばないだろうという読みは結構当たったようだった。

聞香杯から漂う、久しぶりの台湾青茶の香り。
茶杯を両手に持って、熱いお茶を口に含み、味わう。独特の甘みと渋みが喉に染み渡る。
心が解けていくなあとしみじみ思った。

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このところ1月からずっと仕事が忙しくて、3月やっと終わったと思ったら、また4月からばたばたと別の新しい職務に追われている。
その疲れがすーっと抜けていく気がした。

丁寧に淹れられたお茶をゆったりといただくことは、自分自身を丁寧に扱っているような気持ちにしてくれる。
そしてこの店の異国の雰囲気が、日常から離れて、自分の居場所を再確認させてくれる。
こういう時間はやっぱり持ちたいものだなあと改めて思った。
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by norlie | 2014-04-20 18:13 | 横浜暮らし | Comments(9)
 
大倉山観梅会
横浜市のサイトを見ていたら、「大倉山の梅が満開です。観梅会開催中」との文字が偶然目に留まった。
粘り強い寒気が居座って、まだまだ気温は低いものの、日の光は柔らかくなり、確実に春が近づいていることを予感させる土曜日。
久しぶりに散歩にでもと思って、大倉山へ行ってみることにした。

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大倉山公園に行くと、出迎えてくれるのはこの白いギリシャ神殿風の建物、大倉山記念館。
図書館や美術館になっており、出入り自由のこの建物は、大倉山公園のランドマークになっている。
いつもは静かな、落ち着いた公園なのだけれど、今日は首を長くして待った春の訪れを、見に来た人達で大賑わい。

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大倉山の梅林は約200本あり、首都圏では比較的小規模なほうだ。
けれど、白、桃色、紅色と様々な色の梅が咲き誇っている様はやはり美しい。
周りの木々はまだまだ新芽もなく、冬めいているが、この梅林にだけ一足先に春が訪れたよう。
観梅会中は、和楽器の演奏などがあり、風流な音楽が聴こえてきた。

梅林の下では、桜の時期のお花見のように、そこかしこでシートを敷いて、宴会中の人達がたくさんいる。
売店では梅にちなんで、梅酒を売っている様子。
梅見をしながら梅酒、とても惹かれてしまった。

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寒中に、くっきり美しい紅色の花が咲くのは寒紅梅。
梅林の中でも、際立ったその色にはすぐに目を引かれた。
寒紅梅といえば八重咲きと思っていたけれど、一重咲きの小輪のものもあるのだそうだ。
このくっきりした色が薄紅や白桃色に混じっていると、アクセントになって美しい。

池の傍らで、たくさんの人が写真を撮っているのはしだれ梅。
薄紅色の花々がカーテンのようにしだれかかる様は、待ちこがれた春の美しさそのもので、皆が寄っていくのも分かる気がした。

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くっきり際立った紅色の梅に、寒紅梅かと思って近づくと、違う札がかかっていた。
『紅千鳥』という品種なのだそうだ。可愛らしくて気に入ってしまった。

子供の頃は、桜と梅の違いがよくわからなかった。
最近は、咲く時期が違うし、花弁の形や枝へのつき方が違うので、わかるようになった。
梅が咲くと、もうすぐ桜が続く。梅から桜へ季節は移り変わっていく。

冬が明け、春の訪れはもうすぐ。
早く暖かくなるといいなぁ。
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by norlie | 2014-03-15 08:07 | 横浜暮らし | Comments(6)
 
花の西洋館
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一年を通して、季節ごとのテーマでコーディネートされることの多い西洋館。
外交官の家では、12月のクリスマス、1月の新春に続き、2月はバレンタインというテーマで、テーブルコーディネートされていた。

全体的にピンク色で統一されたコーディネートはまさにバレンタイン。
ダイニングテーブルの傍へ行くと、どこからともなくふわりと花の香りがした。
見回すと、鏡台のほうから香ってくる。
写真立ての隣に、とても香りの良い薔薇が飾られていて、思わずそちらへ寄っていった。
しばらくそこで香りを楽しむ。
花に引き寄せられる虫の気持ちがちょっとわかる。離れがたい。

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窓辺のカフェテーブルに、徐にバレンタインカードが置かれていた。
演出が凝っているなあと思いながら、サンルームのほうへ行くと、そちらはわりとこざっぱりとしていた。

太陽が低い季節。角度緩やかに入り込む光は、淡く、部屋の奥まで届く。
このサンルームに座るのが本当に好き。
ブラフ18番館やエリスマン邸、ベーリックホールなど、どの西洋館にも必ずと言っていいほどあるサンルーム。
どの洋館のサンルームも好きだけれど、外交官の家のサンルームは、イタリア山庭園に面していてとても景観が良い。
この庭園が花に覆われる季節が待ち遠しい。

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ベーリックホールの玄関には、アイアンワークが美しい装飾扉がある。
この扉、いつもは人の出入りが多くてなかなか上手に撮れないのだけれど、この日はゆっくり撮ることができた。
優美な曲線を描くアイアンワークベーリックホールならではのデザイン。
黒と白のタイル張りの床によく合う、モダンとクラシックが融合したようなデザインがとても好き。

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ベーリックホールでは、様々な華道家さんによる作品展示が行われていた。
ダイニングテールの上、ピアノの隣、サンルームの床、タンスの上、暖炉の中。
色々な場所に、色とりどりの花々が飾られていて、まるで一足先にここにだけ春が訪れたようだった。
1階のメインダイニングには、桜の花も見えていて、まだ見ぬ春の訪れに胸が高鳴る思い。

面白かったのは、2階に展示されていた生け花。
枝振りの大きな木が、背の低いテーブルを覆うように飾られているのだけれど、その枝が、大きな四角い羊羹を貫き、花を咲かせている。
とてもユニークな作品だが、どうやら"羊羹"と"洋館"をかけた作品のようで、そのユーモアに思わず笑ってしまった。
羊羹にはたくさんの花弁が一緒に固められていて、とても華やかで艶があった。

一足先に、花に彩られた横浜の西洋館。
本当の春の訪れはもうすぐ。
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by norlie | 2014-03-08 13:56 | 横浜暮らし | Comments(4)