カテゴリ:ぷらっと岩手( 7 )
 
八幡平の黄葉@岩手
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10月の初め、八幡平にドライブに行ってきた。
この時期、八幡平の紅葉は山頂の見頃が終わり、中腹の御所沼のあたりが見頃に差し掛かっていた。

御所沼周辺は、一面の笹の緑色と山吹色のコントラストが美しい。
まるで、ミモザか何かの黄色い花畑にいるよう。
一口に紅葉といえど、こんな景色もあるのだなあと感慨深い。

一つの山に毎週通いたい。
紅葉が山頂から裾野へ広がるまで。
その変化をゆっくり眺められたら素敵なのに。
なーんて思った秋の一日。

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by norlie | 2016-11-21 01:08 | ぷらっと岩手
 
国道45号線ドライブ旅6 @岩手・宮古、そして八戸へ
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お昼過ぎに宮古に入る。
お腹も空いていたので、宮古の魚菜市場で昼食をとることにした。
漁港のイメージが強いので、宮古の魚菜市場が意外と内陸にあって驚いた。
宮古には親戚が住んでいるので、ここまで来ると少し安心する。

市場内の食堂で海鮮ちらし丼とお味噌汁をいただく。
具材いっぱいの美味しい丼に舌鼓を打ち、少し一休み。

宮古といえば、やっぱり浄土ヶ浜。
市場を出たら、早速浄土ヶ浜方面へ向かう。
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浄土ヶ浜には何度も来ているが、実は夏に来たことはなかったと気づく。
第一駐車場に駐車し、そこから歩いて向かうのが奥浄土ヶ浜と呼ばれる場所で、一般的に『浄土ヶ浜』として写真で紹介されるのはその奥浄土ヶ浜だ。
第一駐車場から奥浄土ヶ浜までは遊歩道を歩いて15分くらい。
いつもならこの道を行くのだが、この日は釜石大観音で歩き疲れたこともあって、第一駐車場から出ている無料シャトルバスに乗ってみることにした。

バスはゆっくりと奥浄土ヶ浜へ降りていく。
景色ならやっぱり遊歩道の方が好きだが、歩き疲れた父にはバスの方が快適だったようでちょうど良かった。

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この日、奥浄土ヶ浜は抜群の美しさ。
透明度の高いクリスタルのような水面の向こうに、真っ白な岩がよく映える。
本当に綺麗でため息が出る。

夏の奥浄土ヶ浜は海水浴場になっているようで、子供達が海水浴を楽しんでいた。
それでも人でごった返しているというわけではなく、とても過ごしやすい。
波がなく、浅瀬になっている面積が広いので、まるで天然のプールみたい。
いいなあ、こんな海だったら私も怖がらずに泳げたのに、と思ってしまう。
東北にもこんな綺麗な海があったんだなあ。

浄土ヶ浜に来るのは秋が多く、それも八戸から来ると、いろいろなところに寄った結果、夕方になることが多い。
風が強かったり、曇っていたり、陽光の反射が強かったりと、これまで「すばらしい!」と思うような浄土ヶ浜には出会えていなかったのだけれど、この日の浄土ヶ浜は本当にその名の通り"浄土"だった。

こんな海なら私も水着に着替えて飛び込みたい!
…が、水着は当然持っていないし、そろそろ出ないと夜までに八戸に帰れなくなってしまうので、渋々帰りのバスに乗った。

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ここからは一路八戸を目指しての帰路についたような感じだった。
もともと田野畑村や宮古には親戚がいるので、よく来ているし、見知った道は安心する。
観光スポットも大体行き尽くしている。
それでも北山崎や黒崎灯台、鵜の巣断崖などは久しぶりに寄りたかったが、時期的に虫が怖かったので今回は立ち寄らなかった。(吉浜の傷がここでぶり返した…)

一箇所だけ寄ったのは、野田村の道の駅。
ここに美味しい塩ソフトがあると聞いて立ち寄る。
個人的に、最近流行りの塩バニラ味の飴やお菓子の味が好きではなかったので、それ程乗り気ではなかったのだが、おごってくれるというので行く。

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どうせ塩バニラの飴と同じような味なんでしょ、と思って一口食べたら、全然違った!
なにこれ!美味しい!

塩の味が全くなく、普通のソフトクリーム。
…なのだけれども、後に残るまったりとした甘さがなく、すっきりさっぱり口の中が爽やか。
しかし、決して塩の味はしない。

期待していなかったので写真も撮らずに食べ始め、食べ始めたら美味しくて止まらなかったので、写真が食べかけ…。
本当に美味しかった!
また食べたいなあと思う味。
一般的なソフトクリームは甘すぎて好きじゃなかったのだけれども、このスッキリした甘さはとても自分好みだった。
道の駅のだ。また行きたいよ…!

そうこうしているうちに、45号線は久慈を通り、階上を通り、やがて八戸へ到着。
なんだかんだで長かった!だけどやり遂げたことが嬉しいかぎり!

仙台を出て北へ向かいながら、多くの景色を見た。
三陸の美しさ。たくましさ。賢明さ。優しさ。
知らなかった景色や知らなかった出来事、復興の風景。
自分の目で見て、自分の足で歩く楽しさに代えられるものはない。
ニュースを見て、新聞を読んで、雑誌を見るだけで満足したらもったいないんだなあと思った。

子供の頃から「三陸の」という枕詞のつく場所で育ったものの、なんとなくしかわからなかった「三陸」の土地。
それが北から南へちゃんと繋がって、自分の中で実感として持つことができた。
とても良い経験になったし、こんな過酷な旅に一緒に付き合ってくれた父に感謝。楽しかった!

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by norlie | 2016-10-08 09:07 | ぷらっと岩手
 
国道45号線ドライブ旅5 @岩手・釜石
吉浜で思わぬトラブルに見舞われ、2時間近くロスした私たち一行は、アブ襲撃事件の恐怖を引っ張りながら釜石に到着。
釜石といえば、海辺に立つ真っ白な大観音で有名なので、そこへ行ってみることに。
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看板に従って車を走らせると、そう遠くない場所にお寺があった。
"釜石大観音"という呼び名の方が有名だが、観音様を擁するのは石応禅寺という曹洞宗のお寺なのだそうだ。
行ってみるとその大きさにびっくりする。
高さは48.5メートルの魚籃観音。
真っ白で美しく、まるで古さを感じさせないので、最近のものかと思ったら、1970年に落慶したとのこと。
意外と古いのでびっくりした。

観音像の中は胎内めぐりできるようになっており、中は13階に分かれていた。
最初の方の階では三十三観音が祀られており、じっくり拝見する。
一人一人の観音様の顔を拝んでいたら、心なしかアブ襲撃事件で波立っていた心が落ち着いた気がした。
その後はひたすら螺旋階段を登っていく。
結構疲れたが、それ以上に、同じ方向に登り続けるため目が回った。
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上まで登って目にしたのは太平洋の大パノラマ。
高台に立つ大観音の最上階は海抜120メートルに達する。
それが海すれすれに立っているので、釜石湾をそれはそれは綺麗に見渡すことができた。
風の音以外に音はほとんどない。まるで時が止まっているみたいに静か。
だけど、遠くでは船が沖合へ向かい、世界が動いていることが感じられた。
雲ひとつない青空と濃紺の海が溶け合うまっすぐな水平線。
観音様の最上階にはそのとき自分一人しかおらず、こんな高い場所に、それも吹きっさらしで、自分がたった一人で立っているということが不思議な感覚だった。

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振り返ると釜石の街並みや港が見える。
こうやってみると、岩手の三陸沿岸部というのは、本当に海すれすれまで険しい山々が広がっているんだなあとわかる。
起伏が激しく変化に富んだこの地形こそ、リアス式海岸の魅力なんだろうなあ。

東日本大震災の時、『釜石の奇跡』と呼ばれる出来事があったのもこの町だ。
小学生と中学生ら、そして教職員が、自らの判断で、避難方針を変えていき、最終的に安全な高台に行き着いて、監督下の全員が生き残った出来事。
当時、私もニュースで読んで、すごいなと思った。
学校の防災訓練では大抵、校庭に整列させられる。私もそう習った。
ところがこの中学校では、校庭に並ぼうとした学生らを教職員らが高台へ誘導し、隣の小学校の教職員らも同様に、校内の避難から高台への避難に方針を転換させたとのこと。
そして、一定の高台へ行き着いた後も、中学生らがもっと高い場所へ避難した方が良いと判断し、小学生らを連れて移動したのだという。
いくつかの臨機応変な判断が多くの命を救ったという話は、胸に詰まるものがあった。
津波に敏感な土地柄ゆえの判断もあったのかもしれない。
それでもそこに住む子供や若者の多くは、津波を知らなかった世代だったはずで、語り継がれたり防災訓練で意識付けはされていても、実際に行動に移せるというのはやっぱりすごいことだと思う。

そんな釜石の町を見守る観音様。
多くの命を抱いて、今日も静かに太平洋の海を見渡している。
大観音の大きさも去ることながら、観音様の立つ高台からの景色が本当に素晴らしいので、釜石を訪れる方には是非立ち寄って欲しい場所だなあと思う。
観音様の最上階から見る景色も素晴らしいし、観音様の足元から見る景色もとても美しい。
天気の良い日は三陸の美を一望できる場所だと思う。

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by norlie | 2016-10-01 08:00 | ぷらっと岩手
 
国道45号線ドライブ旅4 @岩手・大船渡
翌朝、バルコニーから差し込む朝日の眩しさに目が覚める。今日も良いお天気。
宿泊した大船渡プラザホテルのお部屋は本当に快適で、37平米のデラックスツインはゆったり広々で過ごしやすかった。
最初、温泉や大浴場がないのを残念に思ったのだが、その分、お部屋に広い独立したバスルームがついているので、十分満足。
大船渡湾を見渡す好立地で、バルコニーに出ると、左手に飛定地山、そして湾の向こうに八ヶ森まで見渡せて、とても気持ち良い。
バルコニーには椅子とテーブルが置いてあるので、そちらでゆったり過ごすこともできた。

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朝食バイキングでたっぷりお腹を満たして、ホテルを出発。
再び45号線に乗って、北へ向かう。
釜石まで一直線に行くのもつまらないので、途中、吉浜のところで寄り道をしていくことにした。
持参していた雑誌の地図に、好景観道路と書かれていたので、吉浜から県道250号線に入り、半島をドライブしてみることに。
ところがこれが結果的に思わぬ時間ロス&精神的ロスになってしまうことになった。
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吉浜に曲がると、そこはとても静かで気持ちの良い漁村といった感じで、とてものんびりとした空気が流れていた。
商店とかコンビニとかはまず見当たらず、虫と鳥の声ばかりが響く。
それはもう本当に、海辺の集落を舞台にした映画の世界に飛び込んでしまったんじゃないかと思うくらい、絵になる風景。
夏休みの小学生が一人、道を歩いて行くのを見かけたが、なんだか私まで胸がわくわくした。

集落の片隅に車を止めて、吉浜湾を見渡す。
本当に静かで、平和な景色だ。
ここでの暮らしはどんななんだろうと思いを馳せる。

そんな気持ちの良い集落を走ること30分。
GPSつきのナビを見ると、「あれ、思ったより進んでない」。
半島の折り返し地点までそろそろ着くかなあくらいに思っていたけれども、まだ、全体の6分の1くらいしか走っていなかった。
「このペースじゃ遅くなっちゃうね」といいながら、とはいえ、集落の道路でスピードを上げるわけにもいかないので、ゆっくり走る。

…が、その後が大変だった。
集落の中を走っているうちは整備された綺麗な道路だったのだが、やがて好景観道路はどこへやら。
林道かと思うような細い道になり、周りは林だらけ。
家も人も見えなくなり、鍬台山と物見山と書いてあるあたりに入ると思った以上に道が細く、木が高い。
かろうじて舗装はされているものの、とてもとてもスピードを出せるような状況ではなく、20〜30kmくらいでとろとろ走る。
最初の集落のところを過ぎると、全く好景観を見ることなく半島の先っちょへ。
ところが、半島の先っちょといっても、物見山の影に位置するため、さっぱり景色は良くなかった。

とりあえず、早く半島を脱したい一心で車を走らせる。
道路が細いので対向車が来ないことが救いだったが、他に人がいないというのもそれはそれで不安になってくる。
折り返し地点を過ぎてしばらく車を走らせると、唐丹湾という湾が見えてきた。
青くて綺麗な湾だ。
そしてその向こうには集落が見える。
ああ、よかった。でも結構遠い。今すぐあそこに行きたい。
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景観が良かったので何の気なしに車を止めて外へ出てみた。
が、思えばこれが過ちだった。
ふと車を振り返ると…ぎゃーっ!!

車の周りに黒い虫が何匹もたかっている。しかも結構でかい。
車の周りにたかりすぎてて、ドアを開けられない。
怖い怖い怖い怖い怖い。む、無理…。

父に車を前に出してもらって、すぐさま車へ乗り込む。
ところが、虫が2,3匹飛び込んできた。

車の中は大パニック。車を止めてとにかく虫を外へ出し、窓を閉める。
が、1匹でかいやつがバックシートに佇んでいるのが目に入ってしまった。
どうしよう!あれって、どう見てもアブじゃん!!(薄々そう思ってたけど…)

硬直する私を余所に、父がタオルでガシッと捕縛し、外へ出す。
父もアブとわかって結構焦ったみたいだが、そこはさすがというかなんというか、あっさり倒してくれた。
恐ろしいアブから命を守ってくれた我が父に心の底から尊敬の念を抱く。

その後、車内に虫が完全にいなくなったことを念入りにチェックし、車を発進。
車内にはいなくなったが、車の周りには飛び回っていて、とても恐ろしかった。
そんなアブ襲撃事件のせいで、私の心臓はばっくんばっくん。
九死に一生を得たような思いがこの先釜石市まで続くことに…。

振り返って思えば、時期は8月。思いっきりアブのシーズン。
アブは二酸化炭素や車の排気ガスが大好きなので、車に寄ってくる習性があることは知っていたが、数が数なのでとても怖かった。
海の近くだったので油断していたけれども、岩手の沿岸部って言ってみれば山がずっと続いているようなものなわけで…。

田舎や自然が好きだ思っているけれども、このときばかりは「今すぐ都会に帰りたい!」と思ったのだった。

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by norlie | 2016-09-24 14:53 | ぷらっと岩手
 
錦秋の渓谷へ@岩手・八幡平
八甲田へ行った翌日は岩手の八幡平へ。
八戸に住んでいながら、最寄りの山である八幡平にあまり行ったことがなかった私。
兼ねてから紅葉の時期に是非とも行ってみたいと思っていたのだった。

八幡平の紅葉は早い。八甲田も似たようなものだが、山頂付近は10月上旬には紅葉が終わってしまう。
特に八幡平には、アスピーテラインという景観豊かなドライブロードがあり、本当はそちらをドライブしてみたいと思っていたのだが、残念ながら今回は時期が合わなかった。
代わりに、私が訪れた10月中旬は、麓の松川渓谷が紅葉真っ盛り。
そんなわけで、まずは松川渓谷の紅葉スポット"森の大橋"へ行ってみることに。
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森の大橋からの紅葉。本当にすばらしい色付きでした。
朱色、紅、山吹色に赤銅色、深緑に松葉色。
秋の色の賑やかな響宴。その大パノラマが広がっており、渓谷から吹き抜ける風がとても心地いい。
秋色のパレットという言葉がぴったり合うような、そんな色がひしめき合って、その上に抜けるような青い空。
良いお天気に恵まれ、とても気持ちよかった。

人でごった返していないところも北東北のいいところ。
日曜だったため混雑はしていたものの、都会のそれに比べたらはるかに快適に過ごすことができた。
人の頭を見にきたんじゃないかという思いをしたり、満員電車のようなぎゅうぎゅうの状態ではなく、隣の人との間にちゃんと空間がある。
のーんびり、ゆったり、目の前の素晴らしい景観を心行くまで眺めることができてとても嬉しい。
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森の大橋から松川渓谷沿いに少し車を走らせると、ほどなくして『松川渓谷・玄武岩』という看板が出てくる。
渓流に下りられるようになっていて、近づくと、渓流脇の岩肌に火山性の玄武岩がむき出しになっていることが分かる。
その岩肌は綺麗に柱状になっていて、まるで人工物かなにかのよう。
けれど、ちゃんと自然の景観なのだからすごいなあと思う。

この日、その柱状の玄武岩の周りも、赤黄緑の三色が色付いていた。
午後の光に溶け込んで、まるで絵画のよう。
あまり流れの早くない、涼やかな渓流の音が、よりいっそう心地いい。

河辺には、犬を遊ばせる人、石切をする子供達、大きな岩に腰掛けて景色を楽しむ人、ごろごろした石の上をただひたすら歩き続ける人など様々。
欧米人のご家族が私の前を通りかかって、目が合うとにこりと笑ってくれた。
思い思いの休日を楽しむ人達がいて、もちろん私もその中の一人。
とても贅沢な時間を過ごすことができた。

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玄武岩の河辺を後にし、渓流をまだまだ上っていく。
上に上がるとよりいっそう紅葉が鮮やかになり、水は青くなった。

これが八幡平の秋。
ブナやミズナラ、ダケカンバやカエデ。様々な種類の樹木があるから、八幡平の秋はこんなにも賑やかになる。
常緑樹が少ないのも、この鮮やかさの一因かもしれない。
素晴らしい渓谷美と清流に癒されて、大満足のドライブ。

道路を上へ上へと登っていくと、やがて紅葉は消え、落葉樹の林になった。
八幡平の標高の高い地域では、既に冬に入る前の景色が広がっていた。
ダケカンバの白い幹が、人のように静かに一面に立っていて、その上に枯葉色の葉がわずかについている。
鮮やかではないが、それはそれで綺麗だと思う。こういう景色を見ると、いつも思い出すのはアンドリュー・ワイエスの絵だ。
静かな静かな冬の前の風景。こうやって山々は少しずつ、冬に向かっていくのだなあと思った。
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山を下り、来た道を戻って岩手山の麓にある県民の森へ。
ここで大判焼きを買って、森で食べることにした。
県民の森というだけあって、とても歩きやすく気持ちいい。木々の幹には葉が絡み付くように鮮やかに色付いていた。
木がドレスアップしているみたいでちょっと楽しい。

広場に出ると、目の前には岩手山。
まっすぐな並木道は少し北海道みたいだなと思った。
良い景色を見て、広々とした場所でいただく大判焼き。
寒いから自ずと寄り添いながら食べた。両手は大判焼きのおかげでほかほか。
少し雪虫が多かったけれど、この贅沢な景色を独り占めできるなんて、なんて素晴らしい森なんだろう。
県民の森、なかなかいいじゃないかと思いながら、ベンチに座ってのんびりした。

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帰りはすっかり暗くなって、細い三日月がぽっかり浮かぶ中、一般道で八戸に戻った。
国道4号線沿いにある道の駅『石神の丘』に併設された食堂でラーメン&かつカレー。
私にしては随分ボリューミーなメニューだったが、歩き回ったせいかぺろりと食べられた。
こういう田舎の食堂で、更けゆく夜を眺めながら、ぼんやりとラーメンを食べる。
チープに見えるかもしれないけれど、こういう時間が結構好き。少しロードムービーのようで。

錦秋の美に酔いしれ、渓流で遊び、山を眺める。ドライブ帰りは食堂ごはん。
今回も実に楽しい休暇でした。

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by norlie | 2015-11-07 16:20 | ぷらっと岩手
 
宮沢賢治に会いに行く@岩手・花巻
物心ついて文字を読めるようになった頃から、ずっと馴染んでいる作家が二人いる。
一人はイギリスの絵本作家、ビアトリクス・ポター。
そしてもう一人は、岩手の童話作家、宮沢賢治である。

花巻市には、宮沢賢治にまつわる施設や場所がたくさんある。
以前、花巻を訪れたのはもう10年くらい前のこと。大好きな作家にもかかわらず、そのときの記憶がほとんどない。
俄に、童話村の外観を思い出せるだけ。それ以外は全くと言っていいほど覚えていない。

だからこの夏、もう一度彼を訪ねるべく、花巻へ向かった。

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花巻にある関連施設のうち代表的なものは、宮沢賢治記念館、童話村、イーハトーブ館の3つ。
このうち、宮沢賢治記念館と、この上の写真にもある童話村を訪ねることにした。

宮沢賢治記念館の玄関には、猫のオブジェが2体。『猫の事務所』のキャラクターたちだ。
記念写真撮影スポットだったので、私も何枚か撮影することにした。
左が二番書記官の虎猫さん、右が三番書記官の三毛猫さんですね。

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More(以下、物語の内容に触れているのでご注意下さい)
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by norlie | 2012-09-16 17:37 | ぷらっと岩手
 
■ 岩手・平泉@秋の古都巡り
「秋」という言葉と、「古都」という言葉は、なんとなくイメージが似ていると思う。
「秋の古都」というのも、「古都の秋」というのも、キャッチフレーズのようにしっくり来る。
夏という最盛期の後に来る季節と、遥か昔に栄えた都。
どちらもじっくりローストしたコーヒー豆のような味わい深さと香りを持っている。

そんな「秋」が一足先に訪れる東北の「古都」、平泉。
義経伝説の最後の土地であり、かつて栄華を誇った黄金の都も、今は山に囲まれた田園地帯。いかにも田舎といった風情の町。
秋の初めに、行ってきた。黄金色の田んぼの美しいこと。

平泉といえば、やはり中尊寺金色堂が有名の極みだけれど、私は偶然立ち寄った達谷窟の雰囲気がどうにも気に入ってしまった。
岩壁に埋まるようにして立つ毘沙門堂。中へ入ると片側の壁が岩肌になっている。
京都の清水寺を模して建立されただけあって、このあたりの地方では珍しい造り。
こんなちょっと普通じゃない仏閣があったのか…と、結構衝撃だった。
でも、「たっこくのいわや」と一発で読める人はいるんだろうか。
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達谷窟の近くに、彼岸花の咲く古い日本家屋があった。
初めてきちんと見た彼岸花。この世のものではないくらいの鮮やかな赤にびっくりした。
花全体のその異様な形状も、ちょっと気味が悪い。
『彼岸花』とも『曼珠沙華』ともいうらしい。他にも別名があるようだけれど、およそ縁かつぎできそうにもないものばかり…。


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ちょっと怖いなあと思っていたら、父親がこの花にまつわる言葉を教えてくれた。
「花は葉知らず、葉は花知らず」
というんだそうだ。
花と葉が同時にはえてくることがないため、花は一生葉を知らないまま、葉も花を知らないまま育つことに由来するらしい。ゆえに、「葉は花を思い、花は葉を思う」なんて言葉もあるんだそう。

真っ赤な花に思いを馳せる。
花としては、のんびりマイペースにびょーんと咲いているだけなんだろうけれど。
秋だから、少し感傷的にもなってみよう。
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by norlie | 2007-10-26 22:46 | ぷらっと岩手