カテゴリ:ぷらっと南東北( 10 )
 
国道45号線ドライブ旅3 @宮城・南三陸から岩手・大船渡へ
この旅では、宿を大船渡にとっていた。
この日は仙台を出て、松島から東松島、石巻、南三陸、気仙沼、陸前高田、そして大船渡へ。
これらの土地は、いずれも、5年前のあの日からテレビで何度も流れた場所。
国道45号線は、東日本大震災の被災地を通る主要道路でもある。

ここからはどうしても震災や津波の爪痕を感じずにはいられない景色が続いた。
思うところはたくさんあるけれども、あまりしんみりしないように書いていきたいと思う。

石巻を過ぎると、国道45号線は沿岸ではなく、かなり内陸を走るので、津波の爪痕と思われるような風景は少なかった。
だから、自分がそれを最初に目にしたのは、国道45号線が再び海にぶつかる町、南三陸町だった。
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南三陸町に入ると、国道45号線は大きく沿岸部に曲がり、海すれすれを走るようになる。
内陸部から山を下って、やがて海が見えた時、そこに広がっていたのは、町ではなく大きな空き地だった。

町一つ、確かにここにあったんだなと思うような広大な面積が、灰色の砂利に覆われている。
こんな内陸まで津波が押し寄せ、建物をさらっていったのだということが信じられない。
地面は舗装されておらず、砂利が敷き詰められていて、本当に広大な埋め立て地のよう。
建物はほとんどなく、クレーンや工事トラックがあちこちに止まっている。
なんというか、言葉もなく、呆然とするような広さ。

およそ建物のなさそうな道だったが、石巻から止まらず走ってきたので、そろそろトイレ休憩&コーヒー休憩したい心持ち。
休憩できる場所がないか、探しながら車を走らせていくと、プレハブの建物群を発見。
駐車場に車を止めて出てみると、そこには『南三陸さんさん商店街』の文字。

テレビで見たことのある場所だなとすぐにわかった。
南三陸町の被災地に仮設で営業している商店街。
公共トイレがあったのでお借りした後、コーヒーが飲めるようなカフェを探してみるも、見つからない。
地元の方に「コーヒーを飲める場所はありませんか?」と聞いてみると、近くの商店でコーヒーが飲める場所があると教えてもらった。

ヤマウチという酒屋さんで、入ると完全に商店街の酒屋の雰囲気。
しかし、お店の一角に素敵なカウンターがあり、その向こうにはエスプレッソマシンやコーヒー豆が見える。

酒屋のスタッフさんは、地元に住むお母さん方といった雰囲気で、三人の女性。
「コーヒーを飲めるって聞いたんですけど…」と言ってみると、「はい、飲めますよー!何にしますか?」と元気に聞いてくださる。
メニューを見て、とにかく暑い日だったこともあり、アイスコーヒーをオーダー。
しばらくして、お母さん方の一人がアイスコーヒーを手渡してくれる。

飲んでみると、おいしい!!
体に染み渡る香ばしさ、冷たさ!!
香りが良くて、鼻に抜けるようなコーヒーの味。うまーい!!

「おいしいです!」というと、お母さん方がにっこり笑ってくれる。
椅子を進められたので、カウンターの前に座り、お母さん方と少しお喋りをした。

「仙台から来たんですが、大船渡まであとどのくらいかかりますか?」
「大船渡までなら、もうすぐ夕方だから二時間半くらいはかかるんじゃないかねえ」
「道路混むもんねえ」
「わたしたち、八戸に帰る途中なんです。今日は大船渡に泊まるんです」
「まあ、八戸。私、叔父が八戸にいましてねえ」

そんな感じで、お母さん方の身内のお話を聞いたりする。
やがて、話は震災のことにも及んでいく。

お母さん方は、世間話をするように、震災のことを話してくれた。
私たち旅行者に気を遣わせないように、あまり感情的にならずに、話してくれた。
防災庁舎のアナウンスのこと、この仮設商店街のことなど、ニュースで知っている話もあったが、お母さん方の口から聞くと、ぐっと現実味を帯びたものになった。
震災後、天皇陛下がいらっしゃって、すぐ目の前に来て感激したことも聞いた。
こういう話を、これまでも多くの旅行者にしてきているんだろう。
私もあまりしんみりしないように、相槌を打つ。

コーヒーを飲み終わって、体もたっぷり休められて、そろそろ行きますと席を立つ。
「良い旅を」を言ってくださったので、「がんばってください」と返す。
とっさに出たのは、やっぱり月並みな言葉だった。

今は今という日常があり、それは5年前のものとは違う。
神奈川に住む私は、5年経って、復興がどのくらい進んでいるのか正直よく知らなかった。
東京周辺はすっかり震災前と同じような生活だし、5年も経てば復興もだいぶ進んだだろうというイメージを持っている人も少なくないと思う。

でも違う。
瓦礫だらけだった町は、瓦礫こそ撤去されたが、やっと更地に帰っただけの状態。
元あった建物も人も、戻ってはいないし、生活だって不便なまま。
生活が元に戻ったわけじゃなく、そこに住む人々が、むしろその生活に慣れただけなんじゃないかとすら思う。

復興ってなんだろう。
元に戻すこと?それとも、別の形で前に進むこと?
よくわからないけれど、この場所が、まだ復興のほんの道半ばにあることは、私にもよくわかった。

それでも、お母さん方の眩しい笑顔と、とびきり美味しいコーヒーに、南三陸町の気概と、人間の強さを見た気がしました。

16時頃、商店街を出る。
酒屋のお母さん方は「この時間だと、大船渡までなら二時間半くらいはかかる」と言っていたが、うちのナビさんは「大船渡なら一時間半で着く」と予測。
実際に車を走らせてみると、やはり正しいのはお母さん方のほうだとわかった。
途中の気仙沼あたりで、平日の帰宅ラッシュの時間になり、国道45号線は大渋滞。
亀のようにノロノロ運転で市街地を走ること一時間弱。
国道45号線は気仙沼でも沿岸部を走るため、震災の爪痕を多く目にした。
しかし、それ以上に大渋滞を起こすほど多くの人々が、この町で暮らしているんだということが、さすがは大きな市だけあって頼もしくも感じた。

山の稜線に日が落ち始める頃、車は岩手県に突入。陸前高田へ。
ここでは、45号線から遠くに奇跡の一本松が見えた。
「あれが、あの有名な松か!」と少し興奮。

陸前高田のあたりは、南三陸町に似たような雰囲気で、建物もほとんどなく、砂利の更地が広がっている風景だった。
そこにポツンと松が一本。
希望の象徴として、あるいは、生き残った強さの象徴として、心情を重ねてしまうのも無理ない風景。
私も、思わず手を合わせる。

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暮れなずむ国道45号線を走り、すっかり暗くなった頃、なんとか大船渡市に到着。
19時前くらいに、宿泊予定の大船渡プラザホテルにチェックイン。
疲れたー!!

外に食べに行く元気もなく、ホテルの1階で夕食。
リーズナブルで、かつ、とても美味しかった。
ボンゴレビアンコをいただいた。
大きなアサリがこれ見よがしにたっぷり入っていて、濃厚なアサリエキスがパスタに絡みつく。
素直に満足。
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こちらのホテルは各部屋についた浴室が広くて綺麗で、湯船に浸かってゆっくり休めた。
明日はいよいよ大船渡から八戸までの行程。
早めに就寝して、英気を養う。

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by norlie | 2016-09-17 09:42 | ぷらっと南東北 | Comments(0)
 
国道45号線ドライブ旅2 @宮城・東松島
松島海岸から奥松島へ。
奥松島というのは、松島湾を囲むように突き出た宮戸島、寒風沢島のあたりを言うそうで、地理的には松島市の隣の東松島市に位置する。
車を走らせていると、海と島々が入り組んだ複雑な地形が次々見えて、魅了される。
小さな漁村や入り江もたくさんあって、これは楽しそうな場所だなあと思うことしきり。
民宿に泊まって一夏を過ごしたくなる場所。

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澄んだ青空の下、海も青く綺麗。
複雑に入り組んだ島々の、木々の緑と岩の白さがなんとも趣深く、まるで絵のよう。
静かな漁村といった感じで、とてものんびりした空気が流れていた。

四大観の一つ『壮観』にあたる大高森は、この奥松島にあるのだけれど、残念ながら時間がないのでスルー。
どんどん奥に車を走らせる。
奥松島のことはよく知らないので、とりあえず行けるところまで行ってみた結果…。
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島の道路の一番奥と思われる場所に到着。
この場所は、私自身は初来訪だったが、震災前に父が一度奥松島へ来た時、思い出に残っていた場所だったのだそう。
どうなっているかわからないけど行ってみたいと言うので、ここまで車を走らせてきたのだった。

恐る恐る車から出てみると、堤防の向こうに小さなビーチ発見。
大浜海水浴場というらしい。
父自身も以前、適当に車を走らせてたまたま見つけた場所だったそうで、地名を知らないまま再訪。

この奥松島を含む東松島市は、2011年の東日本大震災の被害が大きかった場所の一つ。
宮戸島にある2つの海水浴場(大浜海水浴場や、月浜海水浴場)も、島の方々が復旧したことで、今のこの美しい砂浜を取り戻したのだそうだ。

それでも以前あった小屋や建物がなく、風景は変わっているようで、父の以前の記憶とすり合わせ、しんみりした。
初来訪の私にとっては、今は小さく静かな、景観の良い海水浴場。
この日は人が少なく、プライベートビーチのように気持ちよかった。

この近くには、宮戸島の名所・嵯峨渓という観光地があるそうで、今度はそちらにも行ってみたいなあと思いながら島を後にする。

奥松島を後にし、再び45号線を北上。
石巻へ向かって車を走らせていると、空に思わぬ飛行機雲が!
これってまさか…。

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ブルーインパルス!!!

そういえば、東松島市には、ブルーインパルスが所属する航空自衛隊松島基地があったのだった。
ブルーインパルスは、航空自衛隊第4航空団に所属する第11飛行隊の呼び名で、アクロバット飛行を専門に行うチーム。
日本各地の自衛隊航空祭のイベントなどで、曲芸飛行を披露するチームで、この東松島市で訓練飛行が行われている。
つまり、ここでは結構な頻度でブルーインパルスの飛行姿を見ることができるそうで…。

感激だ〜!!!

結構前からブルーインパルスに興味があり、ずっと見てみたい見てみたいと思っていたのだが、一度も叶っておらず。
地元の三沢航空祭は雨だったり、仕事の都合が合わずに帰れなかったり、神奈川周辺で狙ってみてもなかなか予定が合わなかったり…。
ここ4,5年くらい、虎視眈々と機会を伺いながら、まだ一度も見れていなかったブルーインパルス。

まさかこの旅で会えるなんて。
どこかの航空祭に行かなければ見られないとばかり思っていたので、本当にうれしい限り。
一気にテンションが上がる。

大空に弧を描く一機のソロ飛行。
隊を組んで揃って舞う四機の編隊飛行。
本当にかっこよくて、いつまでも子供のように空を見上げました。(コンビニの駐車場から)

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by norlie | 2016-09-10 09:43 | ぷらっと南東北 | Comments(0)
 
国道45号線ドライブ旅1 @宮城・松島
今回、仙台を訪れたのは、実は別の目的があった。
仙台観光が本当の目的ではなく、今回の旅は『国道45号線ドライブ旅』。

国道45号線というのは、宮城県仙台市から太平洋沿岸に沿って青森県青森市まで続く国道。
この道路に沿ってドライブしてみたいというのが長年の夢だった。
八戸から宮古までは何度も車で走ったことがある道だが、それより南は未知の世界。
当初は八戸から仙台まで走るつもりだったのだが、お天気の都合などもあり、松島から八戸までの復路で45号線を走ることに。

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昼まで秋保大滝や瑞鳳殿を観光した後、まずは腹ごしらえ。
利府の道路沿いにあった南部屋敷でうな丼とミニ蕎麦をいただく。
南部屋敷は岩手県のお蕎麦のチェーン店。大きな道路沿いによくあるイメージ。
この日はたまたま道路沿いに南部屋敷を見つけ、お腹も空いたのでそこで昼食。
宮城県なのに、盛岡にいる気分になる。
この時点ではまだ県道8号線。

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8号線から海沿いに出て、松島へ。いよいよ45号線の旅がスタート。
松島は5年前にも来て遊覧船を満喫したので、今回は展望台へ行ってみることに。
松島海岸から一番近い四大観の一つ『幽観』こと扇谷へ行ってみた。

45号線から未舗装の道に逸れ、少し車を走らせると、駐車場らしき所に到着。
幽観の場所までは、5分くらい階段を上がると着く。

晴れた空に遠くの島々が見渡せて、気持ち良い。
ただ、ちょっと周辺の木が多かったような。
時期的なもの?夏だから木の葉っぱがわさわさしてるせい?

四大観といえば、他に壮観、麗観、偉観があり、やっぱり一番標高の高い壮観の景色を見てみたいことしきり。
でも、壮観のある大高森はちょっとした登山コースなので、今回は時間が足りず、幽観のみ。
他の場所はまたいつか行けるといいな。

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幽観の後は、45号線に出ていた看板を見て、すぐ近くにある双観山展望台へ。
ここは、四大観ではなかったが、ひっそり気持ちの良い展望台があった。
個人的には幽観よりも、こちらの景色の方が開けていて気に入った。

足元には松が広がり、その先に海、そして島々。
そんなに高い位置ではないので、見下ろすとまではいかないが、島々は綺麗に見える。
人も少なく、吹き抜ける風が気持ちの良い場所。
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双観山を楽しんだ後は、少し寄り道。
45号線に戻らずに、脇道を進んでみると、どんどん下に降りて行ってやがて小さな入り江に着いた。
ほとんど波のない静かな入り江。
時折、遠くに遊覧船が横切っていくのが見える。
のんびり気持ちの良い場所。
松島ってこういう場所がいくつもあるんだろうなあ。

一休みした後は、再び車を走らせ45号線へ。
この後は、また少し道を逸れて、奥松島へ向かう。

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by norlie | 2016-09-03 09:56 | ぷらっと南東北 | Comments(0)
 
伊達政宗公を探して、瑞鳳殿へ @宮城・仙台
仙台といえば伊達政宗。
奥州の雄、独眼竜の異名を持ち、高い人気を誇る戦国武将。
ただでさえ有名な戦国武将の少ない東北地方は、戦国武将といえば伊達政宗頼みの感もあり、結構親しみを覚える。
私の地元は伊達藩ではなく南部藩なのだが、それでもやっぱり、伊達政宗は好き。
そんなわけで数年前に仙台城址に行ってから、一度来てみたいと思っていたのが伊達政宗の霊廟・瑞鳳殿。

秋保大滝を後にした私たちは仙台駅の南側にある瑞鳳殿へ。
駐車場から結構な急坂とそこそこ長い階段を登る。
猛暑も相俟って、日陰なのに疲れた。
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階段を上ってゆく。
手前の坂と違って、階段はなだらかなので登りやすく、あっという間に着いた。
こういうひっそりとした雰囲気は好き。鎌倉みたい。

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瑞鳳殿に到着。
出口から入場券なしで逆走してしまう人がいるのか、瑞鳳殿とその他の拝殿との間になぜか自動ドアが設置され、片側からしか開かないよう制御されていた。
屋外なのに、そして霊廟なのに、現代的な自動ドアだけあって、なかなかシュールな光景…。

拝殿は全体的に黒漆が塗られており、そこに金箔の装飾。伊達政宗のイメージ通り、かっこいい。
そして、それ以上にかっこよく、惹かれたのが、斗組の美しさ。

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こんな斗組は初めて見た。色遣いがすごい。
組み方もなんだかすごい。しかも、なんか全ての斗に紋までついてる。
派手だけど、色彩のトーンが統一されていて、好感が持てた。
何か計算された色遣いなのだろうか。本当に面白くて、パズルのよう。

黒漆の扉に金箔で大きく象られているのが、伊達家の家紋『竹に雀』と『九曜』。
一方、斗組に刻まれている紋は4種類くらい?
パッと見て、『九曜』と『菊』と『三つ巴』と…あとなんだろう。
わからないけれども華やかな色遣いとデザインに圧倒された。

ずいぶん現代的な色遣いだなあと思って見ていたら、どうやら現代風なのではなく、安土桃山様式がこういう色遣いなのだそう。
知らなかった。華やかな文化だったのだなあ。

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敷地内には伊達政宗の霊廟・瑞鳳殿の他、二代藩主伊達忠宗公の霊屋・感仙殿、三代藩主伊達綱宗公の霊屋・善応殿がある。
建築様式は瑞鳳殿とほぼ同じだが、若干控えめな作り。

折しもこの日は、仙台の七夕祭りの2日前。
瑞鳳殿では毎年七夕祭りの時に、七夕ナイトという夜のイベントを行うようで、敷地内にはそこかしこに吹き流しや笹が飾られていた。
華やかでとても綺麗。政宗公も喜んでいるのではないかなあ。

瑞鳳殿は今年の8月10日から11月中旬まで漆塗装塗り替え工事で見られなくなってしまうとのこと。
私が訪れたのはちょうど一週間前。
旅行の日程が少し遅れていたら見れないところだったので、ラッキーだった。

それにしても、瑞鳳殿。一番心に残ったのは、やはりあの素敵な斗組でした!

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by norlie | 2016-08-27 09:21 | ぷらっと南東北 | Comments(0)
 
夏の鳴子峡 & 秋保大滝へ @宮城
宮城県を訪れて最初に行ってみたのが鳴子峡。
紅葉で有名な場所だが、夏の鳴子峡も気持ちよさそうなので行ってみることに。

東北自動車道の古川ICを降りて国道47号線を北西へ向かうと、鳴子温泉に着く。
その鳴子温泉を過ぎて少し行ったところに、鳴子峡があるとのこと。

駐車場へ降り立ってみて、最初はどっちの方向が鳴子峡なのかよくわからなかった。
とりあえず、開けた方に歩いて行ってみるとすぐに、あの有名な景色を発見。
これだ!
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この景色に、心の色眼鏡で紅、黄、オレンジ色の秋景色をイメージしてみる。
うーん、美しかろう!

まさにこれがいろいろなポスターやテレビで見た鳴子峡。
今は青々としているけれど、それもまたとても気持ちいい。

駐車場も閑散としていて、過ごしやすかった。
秋はさぞ美しい景色が見られるのだろうなと思う反面、人でごった返すのかなあと思うと少し大変そう。

それにしても、ポスターでよく見ていたこの景色の中心にある橋。
鳴子峡といえばこの橋がどの写真にも出てくるけれど、この橋はまさに今、ここへ来るときに車で通ってきた国道47号線。
この橋って国道47号線の橋だったのね〜と、それはそれでしみじみ驚いた。
もっとなにか、山奥の橋とかをイメージしていたので。

この峡谷の木々が全て紅葉で色づいたら、本当にため息が出るような美しさになることだろう。
観てみたいなあと思いながら、後にしたのだった。
(この後は、前回の日記に書いた、仙台うみの杜水族館へ行きました。)

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翌日、仙台宿泊後に真っ先に向かったのは仙台の奥座敷・秋保温泉にある秋保大滝。
幅6メートル、落差55メートルのこの滝の良いところは、滝つぼまで歩いて降りることができ、間近で滝を見られること。
しかも、滝つぼまでわずか5分で、結構さくっと行ける。
(その代わり、帰りは急な階段を登ることになる。登りはつらいと聞いていたので、とてもゆっくり歩いたおかげか、私はそこまで疲れずに済みました)

滝つぼまで降りてみて思ったことは、確かにすごく近い!
滝の水飛沫が顔にかかり、眼鏡が飛沫でびしょびしょに…。
マイナスイオンいっぱい、というより水滴いっぱいの滝つぼ遊び。楽しかった!

そして、滝つぼの迫力と涼しさもさることながら、振り返ってみて、思わずはっと息を呑んだのは、滝から落ちた水が流れていく渓流の美。

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滝つぼから飛んでくる細かい水しぶきが夏の日差しできらきら反射し、光のベールのように見える。
その向こうに、幻想的な渓流の風景。
大瀑布だからこその水飛沫と、光が織成す美しい渓谷美でした。

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by norlie | 2016-08-20 09:54 | ぷらっと南東北 | Comments(0)
 
いのちきらめく うみ / 仙台うみの杜水族館
8月の初め、父と一緒に宮城・岩手を旅してきた。
1日目、まずは仙台うみの杜水族館へ!

昨年7月にオープンした新しい水族館。
仙台市の海沿い、高砂中央公園内に開けた明るい雰囲気の建物で、広々として気持ちよかった!

私が訪れた日は8月第1週の平日。
人はたくさんいるけれども、決して大混雑しているわけではなく、一つ一つの水槽やショーをじっくり見ることができた。

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館内に入ってすぐ目の前にあるのが、大水槽『いのちきらめく うみ』。
三陸の海を再現しているそうで、アカエイやホシエイが気持ちよさそうに横切っていく。
そしてその向こうに、きらきら光るマイワシの群れ。
個人的にはマダイのぼーっとした顔がなんとも愛らしく気に入った。
あとは、黄色と黒の縞々模様のカゴカキダイが綺麗だったなあ。
まさに名前通り、たくさんの命が煌めく海。

三陸の海にはこんなにも多くの魚がいるんだなあと初めて知った。

いろいろな水族館に大水槽があるけれど、このうみの杜水族館の大水槽は、高さがある点と、外からの光が取り込まれている点がよかったと思う。
とても気持ちよく、開放感があって、海を覗いているみたいだった。

館内は1階が東北の海を再現したコーナー。
面白い魚や身近な魚、愛らしい魚たちがたくさん展示されている。
個人的には、東北の水族館なので、冷たい親潮の海にいる魚たちのコーナーがよかった。
そのまま屋外に出るとヤマメやイワナがいる広瀬川を再現したコーナー。水族館だけどリスもいた。
その先のエスカレーターを上がるとショーが行われるプールに続く。

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こちらのプールではアシカとイルカのショーを観覧。
仙台うみの杜水族館は、横浜八景島が運営に参加しているそうで、中には八景島からやってきたイルカもいるのだそう。
嬉しいご縁を感じました。

どのイルカも本当に人懐っこい様子が印象的で、愛らしかった。
ショーに参加しているのはほとんど(全部?)がバンドウイルカのよう。
待ち時間も、イルカたちがそれぞれ自由に遊び回っていて、よいしょとプールサイドに上がってみたり、物を倒して遊んでみたりと、イルカたちが気ままに過ごしているので、それも含めて楽しいショーを見ている気分。
あっという間の待ち時間だった。

ショーが始まるとまずはアシカからスタート。
アシカも手を叩いたり、華麗なジャンプを見せてくれたりと、大活躍。
普段、水族館でのんびりしている姿ばかりを見ていたので、こんなに素早く動いて、大ジャンプできるのかと感心した。
続くイルカたちのショーも、人間と連携しての見せ方がとても上手で面白かった。
人間を押して一緒に飛ぶジャンプや、見所の一斉ジャンプなどはやっぱり清々しい。
物理的にもイルカとの距離が近く、迫力があって楽しかった。

改めてイルカって頭がいいんだなあと実感。そしてとても人懐っこいんだなあと。

ショーの後は2階の『世界のうみ』のコーナー、そして『海獣ひろば』のコーナーへ。
ここで、とってもかわいいペンギンに遭遇。

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『フェアリーペンギン』や『コダカペンギン』の名を持つ世界一小さなペンギンなのだそう。
日本では、わずか数ヶ所の水族館でしか飼育されていない種類とのこと。
(そのうち1つは行ったことがあるはずなのだが、このペンギンは記憶に残ってなかった!)

なんて愛らしい姿!愛らしい仕草!
胸がキュンとして、いつまで見ていても飽きない。
一挙手一投足が愛らしい。
座っている姿も愛らしい。

お腹の毛はなんだかもこもこしてそう。
目がつぶらすぎて、開いているのか閉じているのかよくわからない。
そんなところも可愛い。
もともとペンギンはどの種類も本当に可愛いけれど、この子はツボでした!

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ゆっくり見て回った後は、最初の大水槽のマイワシのショー『Sparkling of Life』を観賞。
こちらも見応えがあってすばらしかった。

最近、いろいろな水族館でイワシのショーをやっているそうなのだが、私が観たのはこれが初めてのこと。
きらきら輝くイワシの一群が一つの生き物のように力強くうねり、とても美しかった。
これは何度でも見たいなあ。

仙台うみの杜水族館。
期待以上に見応えがあって面白かった。
機会があればまた行きたいなあ。
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by norlie | 2016-08-13 21:51 | ぷらっと南東北 | Comments(0)
 
仙台の空
仙台駅から仙台城趾へはバスで向かう。
城跡のある青葉山は、眼下に仙台市内、遠方に蔵王連峰や仙台湾を臨む、絶好のロケーション。
バスを降りたら、お土産屋さんや護国神社の前を通って、それほど歩かないうちに伊達政宗公の銅像が立つ高台に到着する。
雲一つない絶好の青空の下、飛行機雲がすーっと流れた。

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3月中旬の仙台は、まだコートが手放せない気温ではあるものの、澄んだ青空に時折柔らかな風が吹き、春がすぐそこまで来ていることを感じた。
同じ頃、既に桜の蕾が膨らみ、暖かな日が多くなってきていた首都圏から来た私には、季節が逆戻りしたような感覚があったけれど、青森から来た友人にとっては季節が前に進んだような暖かさだった様子。

今回は観光目的ではなく、高校の同級生との再会の旅。
東北最大の都市である仙台には、私の地元からもかなりの数の同窓生が移り住んでいる。
とはいえ、私自身は卒業後、関東へ出てきたので、仙台を訪れたことはほとんどなく、帰省時期もなかなか一緒になることがないせいか、会う機会を逸したまま、かれこれ10年以上が過ぎていた。

そんな仙台の友人の一人と13年ぶりに再会を果たしたのが昨年末。
東京へ来る折に連絡をもらい、仕事の後に新宿で会うことができたのだった。
それをきっかけに他の友人達とも集まろうという話になり、この3月、意外と早くに実現が叶った。

関東から私が、青森から別の友人が集まり、そして仙台に住む2人が合流。
13年ぶりの再会となった互いを見て、意外と変わってないね、と苦笑する。
見た目はそれほど変わっていない。紺色のブレザーを着て、化粧っ気のなかった高校生の頃と違い、今は年相応の私服を着て、髪型が少し変わったくらい。
好奇心旺盛で落ち着きのなかった目線が、今は皆しっとりと落ち着き、大人らしい雰囲気を帯びている。

お互い良い感じに大人になったねと笑い合う友人達は、職業もばらばら、既婚独身もいろいろ。
生き方もまたいろいろなのだろうけれど、流れる空気はどこか高校生の頃から続いているように感じた。
13年経てば色々なものが変わる。だけど、親しみというのはそのままの形で残るんだなと思う。
そこに懐かしさが加わったのが今日この日の再会。

13年前、私は今の生活を想像もしていなかった。
八戸を出るなんて考えてもいなかったし、横浜なんて名前しか知らなかった。
時が流れ、積み重なり、自分と周囲が変容していく。
それでも13年経って、あの頃の友人達とこうやって笑顔で語り合えること。
またこうやって道が重なったこと。

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青葉山に立つ伊達政宗公銅像はとても凛々しい。
彼の立つ場所は言葉通り「眼下に仙台市内」と言ったふうで、遠く海岸線まで見渡すことができる。
それはあの震災の日も同じだっただろう。

この仙台には、同郷の友人達がたくさん住んでいる。
だからどうか、この場所をお護りくださいますように。

友人に会う旅だとなかなか観光する時間をとりづらいのだけれど、今度は秋保や作並の温泉町、鳴子のほうにも足を延ばしてみたいなあと思うことしきり。
また遠くない日にここへ来るのを、楽しみにしていよう。
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by norlie | 2013-04-07 11:18 | ぷらっと南東北 | Comments(4)
 
山寺に紅をさす@山形・山寺
「この惑星では、奥の細道を旅すると俳句が上達すると言われている…」

という最近の、缶コーヒーBOSSのCMでも登場する、山形の山寺へ行ってきました。
トミー・リー・ジョーンズさんも行かれた場所ということで、ちょっと嬉しい気持ち。
そういえば、このCMでは宮城の松島も登場するので、図らずも、今回の旅はBOSSのCM『奥の細道』編の舞台を巡る旅でもあったのかも。

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車で山寺の麓へ到着し、見上げる山のずっと上のほうに五大堂を見たときは、「しまった、私、登れないかも!」と正直焦った。
過去、ここならさすがに登れるはず!と挑んだ高尾山では、結構早い段階で苦しくなって足が進まなくなったため、自分の体力への信用はほとんどない。
でも、山寺の場合は、ゆっくり登ったら意外と息も切れることなく登ることができた。よかった…。

五大堂から眺める山村の景色は本当に素晴らしく、それは『日本むかしばなし』の始まりがさっと頭に浮かぶような景観。
連なる山々の谷間に、背の低い家々と畑が見える。
自然と人々が共存しているとは、こういうことを言うのだなあと思った。

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山寺の一段一段を登っていると、古式ゆかしい日本の色がたくさん目に入る。
それは、お地蔵様の前掛けだったり、お供え物だったり、脇に備えられた花々だったり、登りきった場所に植えられた色の濃い秋桜だったり。
彩度の低い、石の色や山の色の中にあって、人が添えたもの、作ったものの持つ色合いは鮮やかなアクセント。
この彩度の高い色は多すぎてはこの景色に馴染まない。
日本の風景の中に在るには、きっと紅をさすようにささやかに、控えめに、小さく添えられることが大切なんだろう。
慎ましやかで可憐な、和の美徳。

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山寺から降りると、民家の玄関に白い猫がうとうとと眠っていた。
行儀よくお座りして、たまに薄目を開けてはまたすぐ閉じる。
なんだか授業中、瞼が落ちていくのを必死に開けようとする自分みたいで面白かった。

山寺を知ったのはもう何年も前。
母が「山寺に行ってみたいの」と言ったのがきっかけ。
「山寺って、山にあるお寺? そんなのどこにでもあるんじゃないの?」と無知な返答をした私が、後で調べてそれが山形の立石寺を指すことを知った。
いつか連れて行きたいなあとずっと思っていたことを、数年を経て、家族旅行という形でやっと実現できた。
帰ってきて写真で見た一人一人の表情が、いつもよりずっと楽しそうで、嬉しそうで、ああやっぱり家族揃うって素敵なことなんだなと実感。

この思い出がこれからもずっと心の中に刻まれていきますように。
これからもずっと思い出が続いていきますように。
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by norlie | 2011-10-13 08:15 | ぷらっと南東北 | Comments(12)
 
心に残る風景@山形・上山
松島を後にし、向かった先は山形の上山。
山形市の南に接し、蔵王の麓にあるこの町は温泉街としても有名とのこと。
明日は山寺と蔵王に向かう予定だったので、本日はそのどちらからも程近い上山市へ宿泊を決めていた。

実は、私にとって山形県へ足を踏み入れたのはこれが初めてのこと。
生まれ育った青森をはじめ、度々、あるいは数度、何かしらの形で訪れてきた東北の各県。
だけど山形だけはなぜだか今まで全く行く機会がなく、またどういう観光地があるのかも知らなかった。
ということで、今回の旅は私にとって"東北6県制覇"というちょっとした目標の達成も兼ねている。

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山形市や上山市を歩いて、一番いいなあと思ったのは山がとっても近いこと。
町のすぐ近くにぴょこんぴょこんと山が見える。それも結構高い山々で、数も多い。
山と山の間の僅かな盆地に川が流れ、その両側に田圃が広がる風景。
これまで訪れたどの土地にもなかった景色なのに、懐かしく、とても落ち着く。

山形は『おもひでぽろぽろ』というジブリの映画の舞台でもある。
現実と思い出が交錯するこの映画のストーリーは、子供の頃観たときはさっぱり理解できなかった。
だけどいつしか私もこの映画に共感できる年頃になった。
その主人公のタエ子が憧れた風景の中に今立っているなんて、なんて感慨深い体験。
「私はワタシと旅に出る」—糸井重里さんのつけたこの映画のキャッチコピーに、いつだって自分は共感してしまう。

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宿に着き、夕食前に母と二人で夕暮れの田圃を散歩。
どちらの方角を向いても地平線ではなく山の稜線が見えることに感激する。
収穫後の稲の天日干しがよりいっそう秋の情緒を感じさせてくれる。
すぐ近くを山に囲まれているせいで日没が早く、マジックアワーの薄明に包まれた空はあっという間に暗くなっていった。

旅の中で心に残る風景は、思いもよらずそこにある景色だったりする。
観光雑誌で調べて、あらかじめ予備知識を得ていった場所ではなく。
目的地と目的地の間で、何の期待も心の準備もなく、立ち寄った場所。そこにあった風景。
この旅で一番心に残ったのが、どんな観光地の景色よりも、この夕暮れの田園風景だったように。
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by norlie | 2011-10-09 01:39 | ぷらっと南東北 | Comments(4)
 
島々の守り、ウミネコの海@宮城・松島
9月の連休、山形を訪れる旅に出た。
折しも台風の影響で、予定していた日程の1日目、山形は雨。
そこで急遽予定を変更し、1日目は宮城の松島を訪れることになった。

雨予報の日本海側とは異なり、太平洋側の松島はこの日きれいな晴天。
実家から車で向かったため、東北自動車道の大和ICから県道へ入る。
実は私にとって、松島を訪れるのはこれが初めてのこと。
松島へは、絶対に晴れた日に行こうと思っていたので、この日はまさに好機だった。

遊覧船までの時間が結構あったので、まずは陸側の瑞巌寺を観光。
瑞巌寺の参道は、背の高い松林がまっすぐに空へ伸びていて、とても心地いい。
緑いっぱいの参道は、ここが海の近くであることを忘れそうになるほど。だけど、その緑が松林であることを思い出すと、「ああ、三陸だなあ」と思う。

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三陸には松林が多い。
リアス式海岸特有の溺れ谷は、浜辺がほとんどなく、岬の断崖や山の木々のすぐ近くまで海が入り込む。
そういう場所だから、海水や潮風に強い木でないと生きられない。
松は海の近くでも元気に自生する。その強かさと厳格な感じがいいなあと思う。

松林のすぐ近くに青い海がある風景がいいのよ、と母がよく言う。
子供の頃は、はいはいそうですねー、と聞いていたけれど、いつしか私も同じように思うようになった。
私が知っている三陸の海岸線はほとんどが岩手だけれど、きっと宮城の三陸も同じ。

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遊覧船に乗ると、ウミネコがたくさん寄ってきた。
船上ではウミネコの餌を売っていて、たくさんの観光客が餌やりをしてくれるので、ウミネコも喜んで遊覧船と一緒に並走する。
ウミネコは結構賢い。たぶん彼らはかっぱえびせんの袋を覚えていて、それを見るだけで餌だとわかるのだと思う。
かっぱえびせんをつまんで手を差し出すと、赤と黒の模様の入った黄色い嘴で上手にとっていく。
子供の頃から蕪島でよく餌をやっていたので、怖くはない。私も2、3個もらって、餌をやった。

目つきがやけに怖くて、餌と見ると一直線に飛んでくるウミネコたち。
可愛いわけがない顔つきなのに、一挙手一投足にいちいち胸がきゅーんとする。
可愛らしいものへの愛しさいうよりは、無愛想で愛嬌のない生き物への愛着。
むすっとして、丸っとした体で、よっちよっちと港を歩くウミネコ。
仏頂面で、その鋭いまなざしでじーっと遊覧船を眺めるウミネコ。

どんなにがんばったって、その目じゃカモメみたいな愛らしい顔にはならないのに。
そんな私の皮肉なんか気にすることもなく、静まった海や観光客いっぱいの遊覧船を見つめるウミネコたち。
何を思っているのか、会話できたら面白そうなのに。

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今年の3月、この松島を含む太平洋岸一帯が大津波の被害を受けた。
だが、壊滅状態だった他の地域とは異なり、この松島の町に津波の爪痕はほとんど見て取れなかった。
海沿いの店舗や家々、海に突き出した五大堂も、震災前の写真のまま。
他の地域で見たような痛ましく破壊された場所は、少なくとも私の目には映らなかった。

この松島町は、津波の被害が極めて軽微だった場所。
それは、多島海特有の海の浅さと、多くの島々を持つ、松島特有の地形によるものなんだそう。
たくさんの島々が緩衝剤となって、津波の力を弱めた結果、町はほとんど無傷で生き残った。
地元に人に大切にされてきた松島の島々が、あの大震災の日、町と人々を守った。

少しずつ、景観は変わっていく。それが自然なんだということは、この半年で強く思い知った。
多島海自体、もともとは陸地だった場所だ。それが長い年月をかけて沈降し、海に浸食された結果でき上がった地形だから、少しずつ変わっていくのもまた自然な流れなんだろう。
それでもやっぱり、その変化が3月のような大きなものではなく、毎日の小さな積み重ねであることを願う。

遊覧船からは、岩場が崩壊し、景観が変わってしまった島々が見て取れた。
この島々が文字通り体を張って守ってくれたおかげで、今日、私はここに来られた。
多島海が織りなす美しい景観。
形を変えた島々に、ありがとうという思いを込めて。
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by norlie | 2011-10-01 21:56 | ぷらっと南東北 | Comments(6)