ウォルトディズニー作品の最新作『ズートピア』を観てきました!
一言にするとこの言葉に凝縮されてしまうのですが、とっても面白かった! 終始スクリーンに釘付けになるテンポの良さ、展開の面白さ。 観た後の湧き出るような満足感。 鑑賞後、映画館を出て行く人たちは、大人も子供も、カップルもサラリーマンもみんなにっこり笑顔だったのが印象的でした。 子供向け作品かと思いきや、大人向け作品でもある。 夢と希望のアドベンチャーでもあり、絶妙なクライムサスペンスでもあり、アクションシーンもあり、思わず笑いが漏れるようなコメディシーンもあり。 近年アメリカでも大人気の凹凸コンビを主役に据えた、二人の絆を描くバディものでもある。 ストーリーや設定、台詞回しにテンポの良さ、本当にバランスの良い、素晴らしい作品でした。 "Life's a little bit messy. We all make mistakes. No matter what type of animal you are, change starts with you." 生きるのってなかなか大変。私たちは皆、間違いを犯す。 たとえあなたがどんな種類の動物だったとしても、変化はあなたから始まる。 (『ズートピア』より) あまり物語の核心には触れないようにしながら、ネタバレを少しだけ含む感想を書きます。 More
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by norlie
| 2016-04-24 17:38
| Movie / TV
ベーリック・ホールの今年のテーマは、カナダのクリスマス。 カナダのクリスマスってあまりイメージが無いのだけれど、全体的にウッディなインテリアだった。 コーディネーターの方がフローラルアーティストというだけあって、ところどころに花々や木々が効果的に飾られている。 無造作に飾られた感じが好感を持てた。 ここのダイニングには、焼き菓子がたくさん置いてあって、とても幸せな気持ちになった。 今年は、あまり料理を飾ってくれるコーディネートが少なく、やっぱりダイニングにはお料理がないと何か物足りない。 こちらのダイニングにはクグロフにシュトーレン、フルーツパウンドケーキがあって、とても美味しそう。 冬はやっぱり焼き菓子がいい。 熱い紅茶をふうふうしながら、カップを持つ両手がじんわり温まり、焼き菓子の美味しさが口一杯に広がる。 時間がゆっくり自分の中に溶けていく、幸せなひととき。 煌びやかではないが、質素で温かみのある民族風のクリスマス。 民族衣装などでよく見られる様々な模様の布地がとてもきれいだった。織物もあれば、刺繍もある。 こうやってみると国は違えど、どこかこぎん刺しと似ているような気もして、こういう手芸の文化って興味深いなあと思った。 イースターのときのように装飾された卵がリビングに飾られていた。 これはウクライナ伝統の卵細工でビサンカというものらしい。 私はあまりウクライナのことを知らない。 だから今年の各館の中でも、最も”異国"を感じるクリスマスだった。 イギリスやドイツに並んで、オーソドックスで親しみやすい雰囲気。 こちらのダイニングには、パンとチーズ、シャンパンも一緒に飾られていて、やはり食べ物があるほうが、食器だけのダイニングよりもずっと魅力を感じるなあと思った。 だって、やっぱり、イメージしやすい。 この食卓を囲んで過ごすディナーを思い描くことができる。 食べ物の効果は大きい。 カフェテーブルにはマカロンとマシュマロ、オーガニックティー。 この可愛い缶はどこのお茶だろうと思ったら、フランスのLOV Organicという有名なオーガニックティー専門店のものだった。 同じく缶が可愛くて有名なKusmi Teaブランドのセカンドラインとのこと。 Kusmi Teaはどちらかというとクラシックなデザインのイメージだが、LOV Organicは北欧をイメージしているよう。 可愛いなあ。ハーブティーはちょっと好き嫌いがあるので、あまり好んで飲む訳ではないのだけれども缶が欲しい。 ワールドバザールの雰囲気は、まさにクリスマスマーケットという感じで、気持ちも高揚。 ワンス・アポン・ア・タイムのショーや、カリブの海賊、ビッグサンダーマウンテン、夜のジャングルクルーズなど、久しぶりのディズニーランドの夜を満喫。 さて、2015年の西洋館のクリスマスのテーマをまとめると・・・。 外交官の家(ウクライナ) ブラフ18番館(フランス) ベーリック・ホール(カナダ) 山手234番館(ドイツ) エリスマン邸(オーストリア) イギリス館(イギリス) 山手111番館(オーストラリア) 111番館は時間の都合で行けなかったけれども、今年も楽しかった。 日本では、クリスマスは祝日ではないので、子供の頃と違って普通の平日(=仕事)ということで何とも味気ない。 そんな中、この西洋館の『世界のクリスマス』のおかげで、毎年クリスマス気分を味わえることに感謝です。
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by norlie
| 2015-12-26 19:21
| 横浜暮らし
今年もこの季節がやってきた。
横浜の冬の風物詩、西洋館の『世界のクリスマス』。 この期間、山手にある西洋館は、それぞれ特定の国のクリスマスをテーマに美しく彩られる。 毎年、12月1日からクリスマスの日まで開催され、多くの人々が訪れる、異国情緒溢れる横浜らしい恒例のイベントだ。 山手の西洋館の中でもこの館だけは名前に国名が入っているため、毎年変わらずイギリスをテーマにしている。 それでも毎年見ていると、テーマの移り変わりと共に飾り付けも大分変化していて、なかなか面白い。 今年のイギリス館はコッツウォルズのクリスマスをテーマにしているとのこと。 クラシック調のインテリアに、可愛らしいオーナメント、美味しそうな焼き菓子。 ここのクリスマスはいつも一番馴染みやすいと言うか、奇抜さよりも親しみがあっていいなと思う。 ツリーの下に、様々な包装紙で包まれたプレゼントが山のように置いてある。この様子は、やっぱり子供の頃からの憧れだなあ。 廊下には上品で可愛らしい妖精の絵が飾られていて、思わず見惚れてしまった。 美しい色合いだなと思って、よくよく見ると寄木細工でできているようで、繊細な木目と木の色合いが見て取れる。 日本人の方が作られたそうで、すごい人もいるものだなあと魅入ってしまった。 小さな館なので部屋数は少ないが、ダイニングはここの飾り付けが一番好きだなあと思った。 ドイツらしくシックな色遣い。 ワインレッドを基調としたテーブルコーディネートに、お花やオーナメントも同色で統一されていて、リースやツリーの深緑色ととてもしっくり来る。 キャンドルが灯った温かみのあるテーブルに、思わず、寒い冬はこんな部屋で過ごしたいなあと思ってしまった。 館を出ると、真っ赤なもみじが色付いていて、思わず目を引かれた。 今年は紅葉が一際遅かったような気がする。 いつかクリスマスと紅葉がすっかりかぶってしまう日が来るのかなあとぼんやり考えた。 マリー・アントワネットの生家ハプスブルク家のクリスマスを演出したコーディネートで、とてもロマンティックでエレガントな飾り付けだった。 金銀の装飾で花を象ったオーナメントが所狭しと置いてあり、圧倒的なゴージャス感。 マリー・アントワネットと言うと、ソフィア・コッポラ監督の映画の影響か、フランスのマカロンカラー(薄いピンク、水色、クリーム色、セルリアンブルーなど)を思い描いてしまう。 こちらのインテリアもそう言ったカラーになっており、映画の世界のようだった。映画の世界よりは少しクラシック色が強かったけれども。 こちらではアドベントクランツが飾られていて、クリスマスが近づくにつれ、毎週少しずつキャンドルに灯を灯しているとのこと。 私が訪れた時は4つのキャンドルのうち3つに灯が灯っていた。 クリスマスまで後少し。 ドイツのシュトーレンといい、アドベントクランツといい、何かを待つという人の行為の、なんと楽しいことか。 楽しいことは、それを待つ時間もとても充実しているものなんだなあ。 この季節はより一層それを感じます。
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by norlie
| 2015-12-20 19:18
| 横浜暮らし
今年の11月は心なしかいつもより雨の日が多い。
そんな日はぬくぬくブランケットにくるまって、家で読書をするのが一番いい。 この秋読んだ、あるいは読んでいる、6冊の感想を少しずつ。 小嶋いず美・著 美味しそうな紅茶とスコーンとクロテッドクリームの写真が満載のイギリス南西部旅行記。 ティーインストラクターでもある著者がイギリス南西部、サマセット州、デヴォン州、コーンウォール州の3州を巡る。 その目的は英国南西部の"クリームティー"。 クリームティーというのは著者曰く、「スコーン2個(又は超巨大なスコーン1個)とイチゴジャム、それにクロテッドクリームというバニラ色のクリームとポットサービスの紅茶が楽しめるイギリスの人気のメニュー」とのこと。 クロテッドクリームを製造しているファーム(牧場)や、個人が経営するティールームやティーハウス、B&B、そして貴族の邸宅マナーハウスまで、実に様々なクリームティーを求めて南西へと向かう旅。 その途中では、ハリーポッターのホグワーツ魔法学校の撮影が行われたレイコック・アビーや、最西端のリゾート地セント・アイヴィスなど、観光地にも立ち寄っている。 雑誌『RSVP』のティールーム特集や砂古玉緒さんのスコーンレシピの本など、スコーンと紅茶の本がもともと大好きなのだが、この一冊は旅行記ということもあって旅心もくすぐられる。 とにもかくにも美味しそうなスコーンと紅茶の写真が満載。 どの写真も似ているようで、お皿や盛りつけ、スコーンの形やジャムなどにオリジナリティーが見え隠れする。 そしてほっこりするような各地のエピソード。ティールームを営む人々の人生が垣間見える。 個人的に行ってみたい場所の一つであるセント・アイヴィスが載っていたのも嬉しかった。 この本を読むときは、湯気の立ち上るダージリンティー、熱々のスコーンとクリームを目の前に置いておきたい。 そうすると、まさに"至福"の読書時間になること間違いなし。 大橋鎮子・著 著者は「暮らしの手帖」を創刊した人物の一人・大橋鎮子さん。 1969年から同雑誌で連載された大橋さんのエッセイ集だ。 既に1巻の『ポットに一つ あなたに一つ』と4巻の『パリの手袋』を読んでいて、面白かったのでもう一冊に手を伸ばしたのだった。 最近ポケット版として新装されたこの第2巻は、もともとは1975年に刊行された一冊。 1970年代というと私が生まれるよりずっと前に執筆されたものということになるのだけれど、素晴らしいのはいまだに文章が瑞々しいこと。 古さをみじんも感じさせない筆致は、まるで昨日今日書かれたよう。 一つ一つのエッセイは、長さは色々だが、いずれも数分で読み終わるような短さ。 ぱったり会ったともだちは、大きな買いもの袋を二つも下げているのに、その上に、花束をかかえています。 白、黄、レンガ、ピンク、いろとりどりの小菊でした。 「明日から仕事で、関西へ三日ほど行ってくるの。だからちょっと買いものに・・・」この人は、会社勤めで、ときどき、こうやって出張するのですが、それにしても、と花に目をやった私をみて、 「このお花は、るすをするからなの。一人いないと、家のものが、やっぱりなんとなく、さみしい思いをすると思って、いつも家をあけるときは、花だけ新しく生けかえて出るのよ」 と言っていました。その人のいない間、その人のかわりをする花だったのです。 (『身代わりの花』より) 穏やかで優しく、気取らない。ときに深く真摯に世界を見ている、そんな文章で綴られたエッセイ。 そういえば、来年春のNHKの朝の連続テレビ小説『とと姉ちゃん』は、この著者・大橋鎮子さんをモデルにしているのだそう。 連載開始から40年近くたった今もなお、年齢を問わず、多くの女性に愛されるエッセイ集。 大事なものや暮らしの本質は、変わることはないのだと教えてくれるようです。 『それからはスープのことばかり考えて暮らした』 吉田篤弘・著 吉田篤弘さんの『月舟町シリーズ』と呼ばれている三冊の一つ。 町に越してきた無職の青年オーリィくんが、大家のマダムや、サンドウィッチ店"トロワ"の店主・安藤さんとその息子リツくん、そして謎の女性あおいさんと触れ合う日常を描いた物語。 このシリーズの面白いところは、現実世界の日常を描いているはずなのに、どこかファンタジックな気配が漂うところ。 最初のほうは、通勤電車で毎日一章ずつゆっくりと読み進めていたのだけれど、主人公がスープを作り始めたあたりからは、ページをめくる手が止まらなくなった。 何か大きなことが起こる訳ではなく、かといって、変化のない毎日でもない。 日々少しずつ季節が移り変わるように、登場人物達の関係性が少しずつ変化し、見えなかった事実がわかってくる。そして、よりいっそう心が触れ合う。 まるでファンタジーのように、足が地に着かないふわふわとした夢見心地さがあり、不思議な心持ちで読めた一冊だった。 本の最後に『名なしのスープのつくり方』が載っているのだが、残念なことに私がこの通りに作ってもいまいちあおいさんやオーリィくんのようにじんわり美味しいスープにはならない。 スープの道はなかなかに険しい訳で、そんな私はとりあえずSOUP STOCKのレシピを見ながら、鍋に向かうのでした。 又吉直樹・著 一躍時の人になったピース又吉さんのエッセイ。 私はエッセイが好きなので、芥川賞を受賞した作品よりこちらのほうが馴染みやすかった。 又吉さんの目に映った東京の姿が100のエッセイとなって集められた一冊。 高円寺や神保町、恵比寿駅や井の頭公園、隅田川や芝大門など、私も東京生活で縁あって通ったことのある場所が、又吉さんならではの独特かつ緩やかな筆致で綴られている。 その場所のことよりも、その場所で又吉さんの身に起こったこと、又吉さんが感じたことが中心に書かれている。 なんというか、この方の文章は、力が抜けてぼうっとしているようなのにちょっと鋭い。 くすりと笑いが漏れたり、神妙な心持ちになったり、切なさが過ったり、景色が目に浮かんだりする。 ところで、又吉さんの本を読んでいると、又吉さんはご自分でもおっしゃっているとおりしょっちゅう職質されているなあと思う。 別の本『新・四字熟語』にもそれにまつわるエピソードが出てきていたが、本当に"職質達人"だと思う。 又吉さんの職質のエピソードはいつもどこか自虐的な色が混じる。 ようやく交番から解放された時には雨が上がっていて晴れやかな気持ちになった。すると一人の警官が僕に近寄り耳元で、「エスパー伊東さんもここで職質したことがあるんです」と囁いた。知らんがな。その情報をどう消化すれば良いのか解らないまま食べたつけ麺はとても美味しくて救われた。 それにしても地図に生き方まで記されていたら楽なのに。 (『池袋西口の地図』より) 個人的には、又吉さんとお母様のお話『東京タワー』が面白かった。 どれも珠玉のエピソードだけれど、心に響くものはまた人によっても違うんだろうな。 でも文才のある人ってこういう人なんだろうなあって思う、独特の鋭さと旨みがあると思う。 『ぱっちり、朝ごはん』 様々な文筆家のエッセイ作品を集めた文藝書。特徴は"朝ごはん"に関するエピソードを集めているところ。 それがまた本当に豪華で、私がぱっと思い浮かぶ名前だけでも、阿川佐和子さん、角田光代さん、森下典子さん、よしもとばななさん、池波正太郎さん、小林聡美さん、向田邦子さん、吉村昭さん、椎名誠さんなど、こんな詰め合わせがあっていいのだろうかと思う一冊。 様々な作家が描く恋愛小説の詰め合わせは何度か見かけたことがあるけれども、あまりその類いには惹かれない。 どちらかというと日々の生活だったり旅にまつわるエピソードが好きなので、この本は自分にはぴったりだった。 実に千差万別の朝の風景が綴られている。 ハムエッグ、マーマレードとトースト、コーンフレーク、クロワッサン、パンとミルクティーといった洋食の朝ご飯。 納豆、味噌汁、海苔、玉子、焼き魚の和食ご飯。 あるいは、べトナムのフォーや台湾の朝粥など、海外の朝食もある。 場所も様々、年代も様々。 イノダコーヒーの風景もあれば、実家の朝食の風景もある。 つい最近の話もあれば、戦後の話もある。 面白い。三者三様の朝ご飯が詰まっている。 読む場所読むとき読む心地次第で、感じ入るストーリーもまた違う。 この本は『おいしい文藝』シリーズになっていて、他にも数冊が刊行されている。 『ずっしり、あんこ』『ぐつぐつ、お鍋』『ひんやりと甘味』など、まだまだ読んでみたいシリーズである。 『ふだん着のフィンランド』 モニカ・ルーッコネン・著 フィンランドで暮らすモニカ・ルーッコネンさんの暮らしやインテリアが掲載された本。文章と写真が心地いい。 今や多くの人が傾倒する北欧暮らし。私はそんなでもないのだけれど、豊かで厳しい自然と寄り添う北国の暮らしは結構惹かれるものがある。 特にフィンランドは森と湖の国。気温が低く、冬は寒い。 青森生まれの私は、どことなく似た環境にある彼らの暮らしに惹かれ、豊かな北国生活を送る知恵や工夫に感銘を受けた。 それにしても庭の広さ、家の広さ、自然の近さは羨ましい。東京生活ではどれも得難いもの。 普通に暮らすことが一番素敵だというのは、その通りだなあと思う。 今、読んでいるのは角田光代さんの『いつも旅のなか』。 でも年末まで少しずつ忙しくなってくるので、きっと読み終わるのは年末年始になるだろう。 読書は楽しい。とりわけ、何もしなくていい日の読書は、格別だ。
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by norlie
| 2015-11-21 17:54
| Books
食べるのは葉ではなく、菊の花弁。 秋の味覚として知られており、学校給食でも普通に菊のお味噌汁が出た。他にもおひたしにしたり、煮物に加えたりする。 あまり疑問に思ったことがなかったのだけれど、「じゃあ、バラの花弁を食べよ」と言われると、ちょっと「えっ」と思う。 でも「菊の花弁を食べよ」と言われるとしっくり来るので、なんだか不思議な心持ちである。 菊の花を食べるのは青森だけではなく、東北地方や北陸地方ではそういう地域も多いと聞く。 それ以外の地域の人がどうなのかは私はよく知らないけれど、きっと食べる場所も中にはあるんじゃないだろうか。(たぶん) "エディブルフラワー"(食用花)なんてものが最近聞かれるようになって、様々な種類のお花が食べられるみたいだけれども、私が抵抗なく食べられるのはやっぱり昔から馴染んでいる菊だと思う。 そうしたら、なんと先日、近所のスーパーに秋田産の食用菊が売られているではないか。 黄色い菊の花は"阿房宮"という品種で、青森でも最も良く売られているタイプの食用菊だ。 1パックに30個くらいだろうか。結構な量の菊の花が入っていた。 地元で売られているのより量が多い気がした。 早速買って帰り、台所で花弁を無心に毟る。 花弁を毟るって、普通なら罪悪感を伴う行為である。なかなかするものじゃない。 花は飾るものであって、花弁を毟るなんて普段ならとんでもない話だけれども、この食用菊の場合は、毟らないと食べられない。 こんな大量の菊の花弁を毟り取るなんて、なかなかできる経験ではないので、若干快い。 鰹節も入れて、和風の味付け。花弁は少しシャキシャキ感が残っていて、でも味を邪魔しない。 実は私はあまり菊のお料理が好きではなく、お味噌汁は食べるけれども、菊のおひたしは苦手なほう。 菊のおひたしって、ちょっと苦いので苦手なのだ。 でも、なめことほうれんそうと鰹節で炒めたこのお料理は、苦さがなくて美味しかった。 もともとそんなに好きな訳ではないのだけれど、地元でしか食べられないと思っていた食材がこちらで売られているのはやっぱり嬉しい。 ついつい手を伸ばして料理してしまう。今回もそんな感じ。 きれいで可愛い菊の花が台所にたくさん置かれていると、なんだか心までもが明るい気持ちになる。 食用菊を売ってくれていた近所のスーパーに感謝です。
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by norlie
| 2015-11-14 17:42
| Lifestyle
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