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西湖畔でお茶を@十和田湖
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蔦沼散策の後、田代平でお蕎麦を食べて、十和田湖へ向かった。
いつもとは逆回りのルートで十和田湖を半周し、御鼻部山の外輪山を通って西湖畔へ。

西湖畔は十和田湖で一番好きな場所。
秋田側のこの地域は公園が整備されていたり、雰囲気の良いホテルが多かったりで、散歩するのがとても気持ちいい。
ここ最近、十和田湖を訪れても西湖畔までは来ていなかったので、ここまで足を延ばすのはとても久しぶり。
何度来てもやっぱりここが好きだと実感する。

湖畔の公園は、赤、黄、緑と三色の紅葉がとても美しかった。
鮮やかな色が青空に映え、思わず気持ちが上向く。
公園には冬を知らせる小さな虫『雪虫』がふわふわとたくさん飛んでいた。
害はないがあんまり多いとうっとうしい。でもまあ、それも自然の一部なのだろうから、気にせず湖畔まで歩いた。
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桟橋に腰掛けると、湖が底まで見える。
より深い場所を覗き込むと自分の身長より深そうな水底に、小魚の群れが通り過ぎていくのが見えた。
開けた湖を柔らかな風が滑り、小波が静かに寄せてくる。
それを眺めていると、自分が東京から来たことも、いつの間にか歳をとったことも忘れて、ぼんやりしてくる。
砂時計がさらさらと落ちるように、自分の中がゆっくりと満たされていくのを感じる。湖の時間が染み込んでくる。
(この大好きな時間はinstagramに載せています)

そうして、すっかり染み込んだところで、そろそろお茶が飲みたいなあと思ってきた。
日差しはぽかぽかするけれども、湖の傍は肌寒い。こんなときは温かいお茶が飲みたい。
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西湖畔には十和田プリンスホテルがある。
そのラウンジのカフェはとても静かで景色がよく、心地よい椅子とホスピタリティで絶好のお茶の時間を楽しめる。
窓一面に湖畔の芝生と湖が見える席で、紅茶とアップルパイのセットを頂いた。
紅茶もポット一杯にたっぷり入っていて、アップルパイもずっしり重みがあり、それでいて控えめな甘さで美味しい。
温かなカップが手の中にある。目前には湖。その一杯のなんと幸せなこと。

ラウンジの片隅には本棚があり、文庫が入っていた。
このラウンジで文庫一冊読み終えるまで過ごしてもいいよと言われているようで、本当にいいホテルだなあと思うことしきり。
もちろんそういう時間は宿泊してこそなので、きっと来年こそ、一夏をここでのんびり過ごしたいなあと思う。
今日のところは散策の合間のひと休みだけ。それでも十分にリラックスした。

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by norlie | 2015-11-01 20:36 | ぷらっと秋田 | Comments(4)
 
ホテルニューグランド / THE CAFE
横浜の歴史あるホテルと言えば、ホテルニューグランド。
山下公園の目の前に位置し、石造りの瀟洒な建物はクラシックホテルの代表格として知られている。
昭和初期に開業し、かのGHQ最高司令官ダグラス・マッカーサーや名優チャーリー・チャップリンも滞在したと言われる格式高いホテルは、今もその品格を残しながらも、多くの観光客や横浜市民に親しまれる場所の一つとなっている。

このホテルニューグランドは、今や日本の洋食店や喫茶店ですっかりおなじみになった、幾つかのメニューが生まれた場所でもある。
パリのホテルから招かれ、初代総料理長を務めたサリー・ワイルが体調の優れない宿泊客のために考案した"ドリア"。
当時の兵士が食していた粗末なケチャップスパゲティをもとに、第2代総料理長入江茂忠が独自のトマトソースでアレンジして考案したと言われる"ナポリタン"。
米軍高級将校の夫人に提供するデザートとして、カスタードプディングを中心に様々なフルーツやアイスを盛り合わせた"プリンアラモード"。
また、喫茶店メニューではないが、"バンブー"というワインベースのショートカクテルも、このホテルのバーを発祥とする。
そんな横浜で生まれたメニューの中でも、以前から是非食べてみたいと思っていたのが、ホテルニューグランドのプリンアラモード。

この日、9月の休日出勤の代休として平日にお休みを頂いた私は、一人でホテルニューグランドへ向かった。
土日祝日はいつも混んでいるので一人で入りづらいし、かといって友人とこのあたりに来るときは、大体いつも中華街で食事した後なので、カフェに入らず通り過ぎてしまう。
そういうこともあって、ホテル自体には何度も来たことがあったが、食事をするのはこの日が初めてだった。
ホテルに足を踏み入れると、ホテルのカーペットには珍しいロイヤルブルーが目を引く。
この色は横浜らしくて、いつもいいなと思う。

ナポリタンやドリア、プリンアラモードを頂けるのは、ホテル1階の"THE CAFE"。
平日の午後、少し時間がずれていることもあって、店内は空いており、一人だったにもかかわらず窓側の席に通された。

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この日は昼食を食べ損ねていたこともあって、デザートだけではなく食事も頂くことにした。
オーダーしたのはナポリタン。
こちらのナポリタンは、ケチャップという感じは全然なく、トマトソースをベースにした仕上がり。
具材もマッシュルームとボンレスハムだけで、ピーマンは使われていない。
ケチャップの独特の甘さに比べて、にんにくの風味と玉ねぎの旨味が溶け込んだトマトソースは、ナポリタンというよりミートソースみたいだなと思った。
ナポリタンのような慣れ親しんだレトロ感はないものの、イタリアンレストランで頂くトマトソースのパスタらしい美味しさ。
深みと高級感のある味わいで、想像していたナポリタンとは違ったけれど、とても美味しかった。

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そしていよいよ、プリンアラモード!
プリンアラモード(pudding à la mode)の"ア・ラ・モード"(à la mode)というのは、フランス語で『現代風の』『流行の』という意味で、今のファッション業界で言う『モード的な』と言った感じの言葉。
つまり、このプリンアラモードというのは、訳せば『今流行りのプディング』『現代風プディング』みたいな命名である。
もちろん、当時の米軍高級将校の夫人のための『現代風』なわけで、今の私にとっては少しレトロな雰囲気すらある。
昭和初期のハイカラな横浜の雰囲気そのままに、カスタードプディングを中心に据えて、色とりどりの甘味を添えた盛り合わせスイーツ。
それが今の私にとってのプリンアラモード。

時代がいくら変わっても、カスタードプディングの美味しさは変わらない。
ホテルニューグランドのカスタードプディングは、さすがというかなんというか、市販のプリンとは全く違う味わいと食感。
手作りらしいふわふわした食感と、カスタードの風味に控えめな甘さが丁度いい、とても私好みのプディングだった。
高台の細長いお皿の真ん中にカスタードプディング。
お約束のアローカットのりんごに、キウイとオレンジ、バニラアイスに生クリーム。
これぞ私が食べたかったプリンアラモードだなあと一口一口ゆっくり味わった。

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食事を終えた後は、山下公園をゆっくり散歩して家に帰る。
この日は大桟橋に飛鳥IIが寄港しており、港もぐっと横浜らしい風景。
土日祝日に比べたらずっと少ないが、それでも各ベンチが埋まるくらい山下公園では多くの人が思い思いの午後を楽しんでいた。
芝生で寝転ぶ人もちらほら。海側の歩道では修学旅行生らしき若者達が氷川丸の写真を撮っている。
平日の休みっていいよね、とうきうきしながら、私も港町のゆるやかな時間を楽しんだ。

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by norlie | 2015-10-04 17:04 | 横浜暮らし | Comments(2)