シフォン・ケーキとお菓子づくり
![]() 先日、お菓子の本を見ていたら、すごくシフォンケーキが食べたくなった。 レシピを見たら、薄力粉、ココアパウダー、卵、ベーキングパウダー…。 「あれ、これって、今うちにある材料で作れるんだ!」 ちょっとびっくりするととともに、作ってみようかなという気持ちがむくむく湧いてきた。 なんとなく、ケーキとかのお菓子類は、そのための材料をたくさん揃えて、あれこれ作業しないと作れない思い込んでいたので、今までやってみようと思ったことは一度もなかった。 でも、作り方を見ても、一生懸命メレンゲを作って、あとは混ぜ混ぜするだけのよう。 材料と、あとはケーキ型があればよいらしい。 まだ何をするにも形から入っていた数年前に、ババロアを作りたくて一通り揃えたものの、実際は一度しか作らなかったケーキの型たちがあるのを思い出し、戸棚を漁ってみた。 その中に、ちょうどシフォンケーキの型らしきものがあるのを見つけ、挑戦してみることにした。 卵白とグラニュー糖を一生懸命ぐるぐる混ぜて、メレンゲを作る。 別に混ぜておいた卵黄と薄力粉、その他諸々をそこへ加えて、ぐるぐる回して、できあがり。 後は、型に流して、オーブンで焼くだけとのこと。 大体はそんな手順で、本を読みながら作ってみる。 ![]() …そうして、焼きあがったシフォンケーキ! なかなか、そこまで変なものに仕上がっている様子もなく、何とか普通のシフォンケーキのように見えた。 食べてみると、ちゃんと美味しくて、少しほっとした。 紅茶も淹れて、一切れ、二切れ…と食べたところで、ふと気付いた。 シフォンケーキって、すごく大きい。私一人じゃ食べきれない! 近くに住んでいる弟も突然来るのは無理だろうし、いつもお世話になっている近所の友達のご家族にあげるにしても、なんかちょっと不格好。 だからと言って、お隣さんに突然配るのも、なんだかすごく怪しいし…。 色々考えた末に、会社で一緒に働くチームの皆にあげてみることにした。 果たして、翌日、サランラップに包まれた、ちょっと不格好なシフォンケーキを一切れずつ配った。 こんなことしたこともないので、すごく気恥ずかしい気持ちでいっぱいで、"ああやっぱり、こんなの私の柄じゃないと思われているんだろうか"と心の中で思いながら配ったのだけれど。 「あ、おいしい~」 「美味しく頂きました。ありがとう」 「ちゃんと美味しいじゃないですか~!また作ってきてくださいよ」 「次はバナナケーキとか食べたいな~」 …なんだか、喜んでもらえているような反応。 それが"ような"ではなく、喜んでもらえてるんだと自覚したときには、不思議と気恥ずかしさも消えていて、少し拍子抜けしたような感じだった。 それから、「ああ、こういうのもいいな」って思うような、ちょっと幸せな気持ち。 きっと世のお菓子作りが好きな人たちは、少なからずこういう幸せな気持ちを知っているんだなあ、と思った。 "よし、また今度気が向いたら、作ってみよう"…そんな風に思えたのは、皆のおかげ。 ありがとう、は私から。 食べてくれた人に、感謝、感謝です。
by norlie
| 2010-04-25 23:19
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