十二湖・鰺ヶ沢の旅@青森
青森県のうち、日本海に面する西津軽郡。
太平洋に面する私の故郷、八戸市からはちょうど真逆の位置にある。 世界遺産・白神山地や、JRの広告でも有名になった不老ふ死温泉、青池が有名な十二湖、鉄道ファンに有名な五能線などの観光地を擁する地域でもある。 そんな西津軽郡は、実は八戸からかなり遠い。 同じ青森県なのに、車で行っても、電車で行っても、5、6時間は平気でかかってしまう。 これは、青森県の中央を分断する山間部(八甲田山、白神山地)があるため。 東から西へ一直線に突っ切れないので、八戸から西津軽方面に行く場合、青森や弘前へ北上して南下するか、秋田へ南下して能代方面から北上するかの2択になってしまうのだ。 そんなわけで、実は一度も行ったことがなかった西津軽郡。 このGWに、初めてドライブしてみることにした。 五所川原から西へ走ると、やがて目前に広がる日本海。鰺ヶ沢町です。 鰺ヶ沢町といえば、"いか焼き"で有名な町。 父がかなりご所望だったのだけれど、帰りに寄ろうということでスルー。 南下し、深浦町に入ると、白神山地はもうすぐ。 十二湖は、白神山地の一角にある湖沼の総称だ。 実際は、12を超える数の湖沼があるらしいのだけれど、面積が10,000平方メートルを超える湖沼数は12個なのだそう。それが"十二湖"という名の由来かどうかはよくわからないらしい。 そんな十二湖は、JR東日本の広告に使用された"青池"で一躍有名になった場所。 私も、広告で見て以来、ぜひその「青」を見てみたいと思っていたのだけれど、八戸からはかなり行きづらい場所ということもあって、これまで叶わなかった。 初めての青池。曇り空ながら、ものすごーく青い! 隣にいた若者たちが「うっわ、ブルーキュラソーみたいに青い!」と言っていたのが、なんだか若者らしくて面白かった。 浅い角度ではそんなに青く見えず、「ああ、"青"って言ってもこの程度か」と思って近づいたのだけれど、いざ正面に来た時は急に増した鮮やかな青色にとても驚いた。 さっきの色は何だったんだと思うほど、濃い、透明なコバルトブルー。 角度によってこんなに一瞬で色が変わるなんて! まさに『絵の具を垂らしたような』深い青。 昔、学生時代の美術の時間に、筆洗バケツの中に見たような濃い青だ。 沖縄や地中海で、様々な自然界の青色を見たけれど、そのどれとも違う色だった。 沖縄の海はどちらかというとエメラルドブルー。地中海はターコイズブルー。 だけど、この青池は、まさに"コバルトブルー"という表現がぴったりの色。 私のカメラでは、その美しさが十分に出ないのが残念です。 自然界には様々な青色があるんだと知った。どの青も本当に美しい。 白神山地の春は遅い。 私が訪れた5月のGWには、白神ラインはまだ雪で開通していなかったほど。 十二湖は、白神山地の中でも一足早く春が訪れる場所なんだそうだ。 さて、帰りは、往路でスルーした鰺ヶ沢町へ。 いか焼き通りで、美味しい食事を頂く。イカ1杯分のいか焼きが、たった250円! しかも、柔らかくて、味が濃くて、とても美味しいいか焼きだった! そういえば、私は知らなかったのだけれど、鰺ヶ沢町には有名な犬がいるんだそう。 不細工だけど可愛い"わさお"というワンちゃんだそうで、いか焼き屋さんの看板犬なんだそうだ。 普段、地上波のテレビをほとんど観ないこともあってか、全く知らなかったが、そう説明されると見てみたくなる。せっかくここまで来たんだもの! 「わさおのお店」と書かれた看板を見つけるまでもなく、一軒だけやけに車が止まっている店があったので、すぐに分かった。 店の裏側に、「わさお」さん発見! ライオンのような大きな鬣(?)を兼ね備えた大きなワンちゃん。 不細工…なのかな。とても優しい顔だと思う。可愛らしい。 眠っていたようだったので起こさないように配慮しながら見ていたのだけれど、小さな女の子が「わさお!こっち向いて!」と声をかけたら、むくっと起き上がってくれた。 ジェントルな犬なんだね。 同じ青森県なのに初めて見る日本海の景色。強い風。 雄大な白神山地の遅い春を感じながら、海岸線をひた走る。 そこには、懐かしいような田舎の漁村の風景。 東京・横浜で暮らす私の生活とは、全く違う生活がここにあるんだろうなあ。
by norlie
| 2010-05-16 13:33
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