みなとみらいピクニック
カフェを出て、日本大通りを少し散策することにした。
ヨーロッパの街を歩いているような西洋建築が立ち並ぶ日本大通りの中でも、一際優美な建物が横浜情報文化センター。特にここの旧館はまるでヨーロッパの館のような外観で、とても印象に残る。

中に入ると、重厚なアンティーク調の扉と高い天井が目に入る。柔らかな白熱灯の光に照らされて、気品ある雰囲気が漂っていた。
ふと入り口近くに、金色の表札のある部屋を見つけた。"電話室"と書いてある。中に入ると小部屋にクラシックな公衆電話が置いてあった。

ヨーロッパな城のような大理石の階段を上って行くと、2階にはミュージアムショップとカフェがあった。
CAFE de la PRESSEというお店で、グランドピアノ、アンティーク調の家具調度がとても印象的なクラシカルなカフェだった。この日は貸し切りだったようで入れなかったのだけれど、今度母を連れてきたいなと思った。
店名はこの旧館が新聞博物館であることに由来しているのかもしれない。 "記者たちのカフェ"というネーミングが素敵だなあと思った。
この印象的なカフェは、1階のレストラン"Alte Liebe"の系列店なのだそう。味も雰囲気もかなり期待できそうな感じだ。

アンティークな西洋文化と、古式ゆかしい和の文化が溶け合う大正ロマンを感じさせる建物。
まるでタイムスリップしたような散策だったので、1階に戻って新館に出たときは、戻ってきたと言う感覚に胸を撫で下ろしたほど。

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開港資料館の蔦の葉がほんのり赤く染まっているのを見ながら、象の鼻パークへ抜ける。
ここでの今日の過ごし方は、散歩をしようと思い立ったときから決めていた。
芝生の上でひと休み。これこそ象の鼻パークの醍醐味。

日本大通り散策で少し小腹が空いていたので、簡単なお菓子と飲み物を調達しに象の鼻テラスに入る。
クッキーでも買おうかと思っていたら、以前はなかったメニューを発見。
象スコーン!

実は、ここ数日、スコーンが食べたいという欲求がずっとあり・・・。
本当はこの土日、家でスコーンを焼こうかとも思っていたのだけれど、来週の食事の都合で断念しようとしていたのだった。
とても嬉しい。これでスコーンが食べられるよ!

意気揚々とスコーンとアイスミルクティーを買って、芝生に座る。
青い海。青い空。お日様の光で背中はぽっかぽか。
ピクニック日和だなあと心が弾んだ。大都会ヨコハマ。ピクニックができる場所まであるのが嬉しい。

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隣の大さん橋に、珍しい船が泊まっているのが見える。少し物々しい、グレーの艦艇。
翌日14日には相模湾海上で3年に一度の海上自衛隊観艦式が開かれる。
観艦式に向けて、横浜港、横須賀港、そして海を挟んで向かい側の木更津港では、各艦艇が停泊し、一般公開されている。
3年に一度の観艦式。海上に数多の艦艇が集結する姿は、軍事ものファンでは決してない自分ですらちょっとわくわくするのだから、そういうものが好きな人にはきっとたまらないだろうなあ。
領海付近での治安悪化が懸念されるここ最近の出来事も相俟って、今年の海上自衛隊の注目度はとても高いのではないだろうか。

この日、大さん橋に停泊していたのは、海上自衛隊のひゅうが。普段は横須賀基地に配備されている護衛艦だ。
うーん、やっぱりとてもかっこいい。乗っている自衛隊員さんもなんだか輝いて見える。
領海問題もあるが、一昨年の震災のときの自衛隊の活躍はまだ忘れられない。
大切な故郷を助けてくれたという思いが、感謝と憧れに変わりつつあるのかもしれないなあ。

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ここから見るランドマークタワーはいつも絵のように見える。
そんなことを考えながら、スコーンを頬張って、再びのんびりする。
ランドマークタワーがとても綺麗に見えるスポットが、赤レンガ倉庫近くの万国橋。その延長線上にある象の鼻パークもまた良いスポットなのかもしれない。

海の近くと言うのは本当に気持ちいい。自分は本当に水辺が好きだ。
五感全てが気持ちいいと言っているのがわかる。
青い空と海。風。音。芝生の感触。そしてほんのり甘いスコーンとミルクティー。
五感が満たされていくのを感じる。しばし時を忘れる。

この日一番長く時間を過ごしたのではないかという、長い"ひとやすみ"を経て、用事を足さねばならないみなとみらいへ向かった。

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赤レンガ倉庫へ向かう途中、横浜新港にも護衛艦1隻、潜水艦1隻が停泊していた。
これに加えて、この絶好の秋晴れでは、この辺り一帯がいつもより混雑しているのは無理もない。・・・と思っていたら、それ以上に人でごった返すスポットに突入した。赤レンガ倉庫である。

毎年この時期、赤レンガ倉庫ではオクトーバーフェストが開かれている。ビールが飲める祭典。
何かのライブの後かと思うくらいの人混みが絶えず赤レンガ倉庫を出入りしていて、地元の自分も少しびっくりした。

今日は一人なので人混み気分ではなく、早々に商業施設へ。用事を足して、クイーンズスクエアを通ったら、聞き慣れたブラスの音が聞こえてきた。
クイーンズサークルでどこかの団体が演奏しているのだろうと思っていたら、混雑の感じがいつもと違う。1階から上の階まで、人でいっぱい。

これもまた観艦式のイベントの一つなのだった。
海上自衛隊音楽隊の広報演奏。これは聴きたかったなあと、遅めに来てしまったことを後悔する。

私が来たときは、この日最後の演奏で、東京音楽隊の演奏だった。
ブラスバンドをずっとやってきたので、自衛隊音楽隊は憧れの存在。もっと早くにチェックしておけば良かったなあ。

ところで、この日演奏に来てくれた海上自衛隊の音楽隊は6つ。このうち一つは、故郷青森の大湊音楽隊だったことを知った。
大湊基地は、横須賀、佐世保、呉、舞鶴とともに海上自衛隊五大基地の一つ。青森からやってきたんだなあと思ったら、聴きたかったなと言う思いがますます強まった。

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演奏を最後まで聴いて外へ出ると、もう真っ暗だった。日が短くなったのが少し嬉しい。秋が深まってきた証だから。
広報演奏を聴いたおかげで少し休めたので歩いて横浜へ戻ることにした。
夜景を見ながら、今日は良く歩いたなあと思った。
元町方面から横浜駅にかけてのベイエリアは、どこも本当に景色が良いので気づくと全て歩いてしまう。
一日いっぱい歩いた爽快感の後、やがて見慣れた角度からのランドマークタワーの夜景が見えてくると、じんわりと安堵感が広がった。
ああ、本当に楽しかったなあ。
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by norlie | 2012-10-20 00:10 | 横浜暮らし
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