十和田湖冬物語 2013 - 夜 -
宿にチェックインし、十分に暖められた部屋でのんびりくつろいだ後、夕食を頂いてから再び会場へ赴いた。

十和田湖冬物語は昼間もお店はやっているが、メインはやはり夜。
ライトアップされ、花火が上がる。

十和田湖畔や奥入瀬のホテルは、冬期休業してしまうところがほとんどであるため、この時期に営業しているホテルは少ない。
その中でも、冬物語に行くならホテル十和田荘がお勧めだと事前に聞いていたとおり、非常に良い宿だった。

ホテルから会場まではマイクロバスが行き来しているので、寒さに震えながら歩いていく必要はない。同じ休屋地区にあるので、そう遠い距離ではないとはいえ、雪が降りしきる氷点下の時期なら話は別。
この日はマイナス10℃で、マイクロバスの有り難さが骨身に染みる。

そんなわけでマイクロバスで会場へ到着。
吹雪・大雪にもかかわらず、会場内は結構な人数だった。吹雪もだいぶ弱まっている。
ライトアップされたかまくら景色と、雪の向こうで白く輝く満月が美しい。

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会場内をひとしきり見て回る。
規模は小さめで、15分もあれば、見るだけなら回れてしまう。
この十和田湖冬物語は雪像などはほとんどなく、かまくらやライトアップが多い。そしてなんと言っても湖で上がる冬花火が最大の見所。
一面の銀世界に上がる花火を見ようと、会場内はたくさんの人で賑わっていた。

ステージで催される津軽三味線や和太鼓の演奏を楽しんだり、ねぶた祭のハネト体験をしたりしながら、そのときを待つ。
ハネト体験は意外と面白く、「ラッセラ〜、ラッセラ〜、ラッセラッセラッセラ!」とお馴染みのかけ声を上げながら、右足でケンケン、左足でケンケンを繰り返す。
この、声を上げながらの片足跳びは結構体力を要するため、2分と立たないうちに息があがってしまうのが切ない。
そうこうしているうちに身体は随分と温まっていくのだった。

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そして20時。花火の時間。
降りしきる雪のステージに皆が注目する。

パンと乾いた音が鳴り響き、空に光の菊が花開く。
真っ白な雪景色を、赤、緑、黄色、金色と花火の光が染め上げる。
夏とは違う白一面の大地から、雪明かりの紺色の空へ、光の花が咲く。

指がかじかんで、上手にシャッターを切れなかったが、心のフレームには綺麗な冬花火がしっかりと収まったように思う。

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夢中になって花火を見た後は、かまくらBarへ。
これは北欧などにあるアイスバーのかまくらバージョン。
かまくらの中、雪のテーブルで、氷で作られたグラスでお酒を飲めるということで、是非行きたいと楽しみにしていた。

バーでは気さくなおじちゃんとおばちゃんがバーテンをしてくれていた。
梅酒の水割りを頼むと、おばちゃんに「えっ、梅酒、水で割るの??」と怪訝な顔をされる。

えっ、なんか変なこと言った?と少し焦るも、いや、でも梅酒そのままは濃すぎて飲めないので、「はい、水で割ってください」と頼む。
すると「梅酒を水で割るんだって〜」と、またしてもおばちゃんが不思議そうにおじちゃんに伝える。
おじちゃんは「水を入れるんだろ?」と言いながら、作ってくれる。

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果たして、私の前に出されたそれは、いつも私が東京で飲んでいるものよりもはるかに濃い。
水はほとんど入っていないようである。
氷点下じゃ氷もあまり溶けないので、ちっとも薄まる気配はない。

せっかくだしと飲んでみるも、濃い。私には濃すぎる。
仕方ないので一緒に行った母が、彼女のカシスオレンジと交換してくれた。
彼女曰く、「これ以上薄くしたら梅酒の味がしなくなるわよ〜」と言う。
今晩は宿泊ということもあり、快くお酒を飲める母はとても上機嫌。(既に宿で日本酒を飲んでいたのに)

その味のしない梅酒をいつも飲んでるんだけどな・・・と思いながらも、あまり酒に強くない父の血を引く私は、黙ってカシスオレンジを頂いた。濃厚なカシスオレンジはとても美味しくて、最初からこっちにすれば良かったなと少し思った。

バーテンのおばちゃんと少しお喋りして、キンキンに冷えた氷のグラスでカクテルを頂いて、大満足で帰途につく。
「この仕事楽しくってね〜」と笑うおばちゃんの笑顔が印象的だった。

マイナス10℃、極寒の十和田湖で味わう真冬の豪雪。
これが青森という土地だったかと、思い出す(思い知る)にはちょうどいい冬の旅になった。
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by norlie | 2013-03-08 22:38 | ぷらっと青森
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