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関帝廟
悟空茶荘でゆったり羽を伸ばした後、外へ出て、中山路から中華街大通りへ、そして市場通りからまた関帝廟通りへそぞろ歩いた。
エネルギッシュな中華街の雰囲気が楽しくて、ごった返す人の波も気にならない。
肉まんや小龍包を頬張る人達、あちこちで売られている焼き栗の匂い、有名店にできる行列や人だかりの喧噪、どれも活気に満ちていて、歩いている自分もエネルギーをもらえたような気分。

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なんとなく関帝廟へ足が向いた。
門の下で写真を撮る観光客の中をすり抜けて、本殿に参拝する。
この関帝廟、今までこれが何なのかということを一度も考えたことがなかったのだけれど、最近になってそれが三国志の英傑・関羽を祀っているのだと知った。
横浜中華街にある関帝廟は、横浜で暮らす華僑の方が建てたのが始まりなのだそうだ。
異国の地で心の拠り所を求める気持ちがこの場所にこめられているんだと思うと、何も知らなかったときよりも関帝廟が好きになった。

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関帝廟のご本尊とも言えるのは、前述の通り、真ん中の関聖帝君こと関羽。
三国志では蜀の劉備の義兄弟として活躍した英傑の一人で、義理人情に溢れる人柄として描かれることが多い。
その両脇に立っている二人についてはあまり意識していなかったのだが、後から説明を読んで、三国志演義の登場人物だということを知った。
向かって左が、三国志演義で関羽の側近として有名な周倉、右側が息子の一人・関平なのだそうだ。
周倉が持っているのって、三国志演義で関羽が持っていた大刀に似ているなあと思ったら、やはりその通りで、主君の青龍偃月刀を持って控えているのだそう。
この二人は、関羽が呉によって討たれた荊州にて、関羽と命運を共にした人達だったはずなので、なるほど関羽と共に3人で祀られているんだなあとちょっと感慨深く思えた。

新しい発見をすると、なんだか世界が広がったような気がして楽しい。
ドラマティックな三国志演義に思いを馳せながら歩く、中華街。
帰る途中で、やっと日本にも進出してくれた台湾最大の中国茶専門店・天仁茗茶で、凍頂烏龍茶を買って帰る。
身近に中華街があることの贅沢を噛み締めつつ、帰途についた。
by norlie | 2014-04-26 10:17 | 横浜暮らし
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