三沢航空科学館
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公式Webサイトが少し古めかしいので、地元の小さな施設程度かなと予想していたのだけれども、三沢航空科学館はその予想を見事に裏切ってくれた。
延床面積は10,840㎡。想像していたよりもかなり広い。
ガラス張りの近未来的な建築で、どこかの国際空港と言っても通じるような建物。
すぐ隣に三沢空港やアメリカ軍三沢基地が隣接しており、外を見ていると時折、訓練機や戦闘機が飛んでくるのも面白い。

展示物のスケールも見事で、航空自衛隊やアメリカ軍の協力の下、実際の小型飛行機が多数展示されている。
熱気球や、プロペラ機ではあるが旅客機もある。
外の大空広場にはブルーインパルスやF16戦闘機など、11機の戦闘機の実物が展示されており、いくつかは実際に乗ってみることもできる。
これは小中学生の子供が来たら絶対楽しいだろうなあと思った。

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ミス・ビードル号は、世界で最初に太平洋無着陸飛行に成功した飛行機。
パイロットはクライド・パングボーンとヒュー・ハーンドン。
青森県三沢市の淋代海岸を離陸し、アリューシャン列島、アラスカ、シアトル、そしてワシントンという飛行ルートで横断した。
出発地に淋代海岸が選ばれた理由は、粘土と砂鉄が混じった砂浜が滑走路に最適だったこと、当時の飛行ルートから考えて最短で行ける場所であったこと、偏西風に乗りやすい場所だったことから選ばれたのだそうだ。
1931年10月5日、約41時間の飛行の末、ワシントン州ウェナッチ市に着陸し、二人は北太平洋を無着陸で横断した最初のパイロットとなった。

ミス・ビードル号の話は子供の頃からよく聞かされたので、私にとってもビードル号は特別好きな飛行機になった。
朱色の機体の側面に、"Miss Veedol"とビンデージ風の字体で書かれていて、かっこいい。
三沢航空科学館の中にも、ミス・ビードル号のレプリカが展示されている。航空機倉庫を模したインテリアになっていて、燃油缶が置かれていたり、当時の雰囲気を醸し出しているのがいい。
三沢市内には、ここの他に淋代海岸にもミス・ビードル号のレプリカがあり、何年も前に、そちらも見に行ったことがある。
活き活きとしたミス・ビードル号の姿。やっぱり愛着があるなあ。

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館内の展示物は、実際の小型旅客機や単葉機なので、スケールがとても大きい。
また、展示物以外にも、科学館らしく色々な実験や体験ができるコーナーも設けられており、私はヘリコプター操縦シミュレーションをやってみた。
結果はぼろぼろ。目標のバルーンをさっぱり割れない。
実際にやってみてわかったのだが、ヘリコプターの操縦って、操縦桿と横のギアレバーみたいなもので高さと傾きとスピードを同時にコントロールしなければならず、かなりのマルチタスク。
いくつもの計器を見ているうちに、機体がどんどん傾いてしまったり、ギアレバーに気を取られているうちに操縦桿をずっと倒したままにしてしまったり、操縦士の方はすごいなあと実感した。

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外には戦闘機が多数展示されており、そう言うのが好きな人や子供達にはきっとたまらないだろうなあと思う。

実は私も、一時期、飛行機にとても興味を持ったことがある。
とは言っても旅客機や近代の戦闘機ではなく、興味があったのは、1920〜1940年代頃の複葉機。
第一次世界大戦で活躍した、フォッカーやアルバトロス、ニューポール"ベベ"、スパッドやソッピース・キャメルなど、プラモデルがすごく欲しかった。(でも子供だったので買えなかった)

そう言った知識の繋がりと、女性としての憧れから、アメリカの女性飛行士アメリア・イアハートも好き。
女性として初めて大西洋単独横断飛行に成功した功績や、知的でチャーミングなイメージが好きで、映画『アメリア 永遠の翼』を見て、更に好きになった。
コメディではあるが、『ナイトミュージアム2』でエイミー・アダムスが演じたアメリア・イアハートも、ユーモラスかつチャーミングで良かったなあ。

今はプラモデルを買うほどではないけれども、やっぱり複葉機の名前を聞くと少しテンションが上がるし、展示物の説明にアメリア・イアハートの名前が出ると立ち止まってじっくり読んでしまう。
そういう意味でも、三沢航空科学館は結構楽しかった。

帰るとき、「なんで八戸に住んでいたときに来たことがなかったんだろう?」と不思議に思って調べたら、三沢航空科学館ができたのは2003年とのこと。
その頃にはもう横浜に住んでいたので、そりゃ来たはずもない訳で。
今の青森の子供達には、こんなに立派で面白い施設があるなんて羨ましい。

全国レベルでも十分に通用する、スケールの大きさと質の高い展示物なので、県外から訪れる人にも是非来てほしいなあと思うことしきり。
特にお子さん連れのご家族に是非オススメです。
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by norlie | 2014-11-12 22:53 | ぷらっと青森
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