白鳥と八戸ランチ、思いがけない再会
ここへ来るのはもう何年ぶりだか思い出せない。 数年前に、鳥インフルエンザ対策で餌やりが自粛されてから、飛来する白鳥がかなり減って、ほとんど来ない年もあったと聞いていた。 それもあって、白鳥はいないかもしれないと思いながらも、ほんの少し期待する気持ちを抱えて飛来地へ向かった。 池を覗くと、そこには期待していた白鳥達の姿。 粉雪舞う冬空のもと、白鳥達の賑やかな声に、思わず笑顔になる。 「お前達に会いたかったんだよー。よく来たねえ」 遠いシベリアの地から冬越えのためにやってきた渡り鳥達。どうしたってねぎらう気持ちでいっぱいになる。 久しぶりに聞けた賑やかな声に囲まれながら、楽しいひとときを過ごすことができた。 昨年改装して以来、営業時間が少し変わったりして、一時期ランチをやっていなかったそうなのだが、この秋より再びランチを再開したとのことで、食べに行って来た。 ここのガルガネッリが大好きなのだが、残念なことにランチでは2種類のパスタからしか選べないようで、この日はガルガネッリがなく食べられず・・・。残念。 でも生パスタもガルガネッリ同様とても美味しいので、お腹は満足。 この日は『南部太葱とベーコンの麹南蛮ソース』というパスタを頂いた。和風の麹ソースがまろやかでとても美味しかった。 食後はいつものカプチーノ。相変わらず、ラテアートが可愛い。 また、別の日に行った中華料理店『福満楼』では、ちょっと嬉しい、そして俄には信じがたいような再会があった。 お店に入って、接客をしてくれた店員さんの顔を一目見て、その既視感のある風貌にびっくりした。 それは2009年に出張で滞在した大連でのこと。 以前の記事(瑞祥茶庄@中国・大連)で書いた、友好広場の角にある瑞祥茶庄というお店には、日本語を話せる店員さん二人と店長さんがいた。 何時間も座ってお茶を飲みながらおしゃべりをしてくれて、本当に温かくて居心地の良い時間を過ごせた大好きなお店。 そのとき、その店員さん二人と店長さんと、記念に写真を撮らせてもらった。 その写真は今でもアルバムに大切に残っている。 八戸の行きつけの中華料理店で出会った店員さんの風貌は、2009年に大連の瑞祥茶庄で出会った店員さんそのままだった。 写真が手元にあって、度々見ていたから、見間違うとは思えない。 でも、2009年の冬に大連にいた中国人の彼女が、2015年の冬、日本の、しかもこんな片田舎にいるとも思えない。 当時の写真を持ち合わせていた訳ではなかったので、自分の記憶違いだろうかとも思ったが、それにしてもよく似ていた。 接客してもらう過程で、彼女の発音から中国人であることも分かった。 でもまさか、そんなことって。 勇気を出して、聞いてみた。まずは少し会話をして、中国の話をする。 もし人違いだったら、すみません、知り合いに似ていて、と言おうと決めて、この一言。 「大連のお茶屋さんで働いていませんでしたか?」 それからはお互い驚いたり喜んだりで大興奮だった。 やはりそのお姉さんは、2009年大連にて、私が一緒に写真を撮ったお姉さんだったのだ。 遠い異国で出会ったお姉さんと、こんなところで再会するとは思わず、本当にびっくり。そして、何より、とても嬉しい。 記念にもう一度一緒に写真を撮って、日本に来た経緯や名前を聞いて、「また来ます」と言ってお店を出た。 以前の記事(瑞祥茶庄@中国・大連)で私はこんなふうに書いた。 「思い出の人に会えてよかったですね」 いい思い出と再会した人の顔は、とても優しい顔になる。 そこに立ち会えたことに、少し感謝する。 私もいつか、この思い出と再会できるといいなあ、と思いながら、空港に向かうタクシーに乗り込んだ。 こんな形で、あのときの思い出と再会できる日が来るなんて思わなかった。 この世界には本当に信じられないような縁があるんだなあと思うことしきり。 日々、出会う人、出会うものを、これからも大切にしていこうと切に思う出来事だった。
by norlie
| 2015-01-24 20:12
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