伊達政宗公を探して、瑞鳳殿へ @宮城・仙台
仙台といえば伊達政宗。
奥州の雄、独眼竜の異名を持ち、高い人気を誇る戦国武将。 ただでさえ有名な戦国武将の少ない東北地方は、戦国武将といえば伊達政宗頼みの感もあり、結構親しみを覚える。 私の地元は伊達藩ではなく南部藩なのだが、それでもやっぱり、伊達政宗は好き。 そんなわけで数年前に仙台城址に行ってから、一度来てみたいと思っていたのが伊達政宗の霊廟・瑞鳳殿。 秋保大滝を後にした私たちは仙台駅の南側にある瑞鳳殿へ。 駐車場から結構な急坂とそこそこ長い階段を登る。 猛暑も相俟って、日陰なのに疲れた。 手前の坂と違って、階段はなだらかなので登りやすく、あっという間に着いた。 こういうひっそりとした雰囲気は好き。鎌倉みたい。 出口から入場券なしで逆走してしまう人がいるのか、瑞鳳殿とその他の拝殿との間になぜか自動ドアが設置され、片側からしか開かないよう制御されていた。 屋外なのに、そして霊廟なのに、現代的な自動ドアだけあって、なかなかシュールな光景…。 拝殿は全体的に黒漆が塗られており、そこに金箔の装飾。伊達政宗のイメージ通り、かっこいい。 そして、それ以上にかっこよく、惹かれたのが、斗組の美しさ。 組み方もなんだかすごい。しかも、なんか全ての斗に紋までついてる。 派手だけど、色彩のトーンが統一されていて、好感が持てた。 何か計算された色遣いなのだろうか。本当に面白くて、パズルのよう。 黒漆の扉に金箔で大きく象られているのが、伊達家の家紋『竹に雀』と『九曜』。 一方、斗組に刻まれている紋は4種類くらい? パッと見て、『九曜』と『菊』と『三つ巴』と…あとなんだろう。 わからないけれども華やかな色遣いとデザインに圧倒された。 ずいぶん現代的な色遣いだなあと思って見ていたら、どうやら現代風なのではなく、安土桃山様式がこういう色遣いなのだそう。 知らなかった。華やかな文化だったのだなあ。 建築様式は瑞鳳殿とほぼ同じだが、若干控えめな作り。 折しもこの日は、仙台の七夕祭りの2日前。 瑞鳳殿では毎年七夕祭りの時に、七夕ナイトという夜のイベントを行うようで、敷地内にはそこかしこに吹き流しや笹が飾られていた。 華やかでとても綺麗。政宗公も喜んでいるのではないかなあ。 瑞鳳殿は今年の8月10日から11月中旬まで漆塗装塗り替え工事で見られなくなってしまうとのこと。 私が訪れたのはちょうど一週間前。 旅行の日程が少し遅れていたら見れないところだったので、ラッキーだった。 それにしても、瑞鳳殿。一番心に残ったのは、やはりあの素敵な斗組でした!
by norlie
| 2016-08-27 09:21
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